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パントテン酸とストレス

パントテン酸はビタミンB群のひとつで、ギリシア語の「どこにでもある」の意味から名づけられたそうです。
その名の通り、動物や植物など多くのものに含まれる栄養素です。主に脂質の代謝に働きます。
その他にも性ホルモンや副腎皮質ホルモンの生合成に関わり、ストレスがかかると需要が高まることが知られています。
つまり、パントテン酸は「抗ストレス栄養素」ということが言えると思います。
ストレスの多い現代社会、パントテン酸は重要な存在だと言えます。
ストレス時には「パントテン酸」+「ビタミンC」+「ビタミンE」を摂るといいそうですよ!
パントテン酸は先に述べたように、多くのものに含まれるので、あまり欠乏症にはならないのですが、気をつけないといけないことがあります。
パントテン酸は食べ物から摂る一方で、腸内細菌によって体内で合成もされます
ですので、腸内環境が悪化すると、必要量が合成されなくなるという危険性があります。
抗生剤を頻繁に飲む人は注意が必要です。
欠乏すると、ビタミンB1のようなはっきりした欠乏症は見られないかわりに、分かりにくい複雑な代謝障害が起こります。
成長障害・体重の減少
生殖機能の障害(不妊)
皮膚・毛髪・育毛の障害
副腎機能の低下
突然死
低血糖症
などなど、いろいろな不調を引き起こします。
できることなら、ストレスを避けて生活したいものですが、うまく避けられないことも多いですよね。
人間関係のストレス、仕事のストレス。大人だけではなく、子どもたちも大きなストレスに押しつぶされそうになっています。
本当に大変なときは「逃げてしまえ!」とアドバイスすることも大切ですね!
会社や学校をしばらくお休みして、心身を休ませるのです。
それと「ストレス耐性」を付けるために栄養摂取が役に立つのではないでしょうか。
タンパク質(パントテン酸の材料)とビタミンCとビタミンEを摂ってストレスに備えるのです。
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ビタミンB12と葉酸のこと

ビタミンB12は「コバラミン」とも呼ばれます。動物性食品、特に肉類に多く含まれています。
B12が不足するのは「肉類を食べない」時と「胃が悪い」時の二つがあります。
肉類を食べない人というのは厳格な菜食主義の人。いわゆるビーガンと呼ばれる人ですね。
また、胃が悪いというのは、萎縮性胃炎の人やガンなどで胃を切除した人などです。
B12が不足すると「巨赤芽球性貧血」や高齢者で末梢神経炎手足の震えなどが起こります。
葉酸はDNAの合成や細胞分裂にきわめて重要な働きをします。葉酸+ビタミンB12は一緒に働きますが、特にこれから妊娠出産を控えている女性は気をつけないといけないことがあります。
葉酸の摂取が十分でない母親が出産した新生児に二分脊椎などの神経管異常が高率に発生するということです。
これはとても重篤な障害ですが、葉酸を補給することで予防できるということです。
そのため、欧米では葉酸の摂取を義務づけたり、葉酸を添加したパンやシリアルを普通に販売しているそうです。
日本はまだまだ遅れていて、なかなかそういうことができませんが、埼玉県の坂戸市では女子栄養大学と協力して「坂戸葉酸プロジェクト」という取り組みを行っています。
坂戸市では葉酸を添加したパンや米を販売しているそうです。この取り組みが成果を上げれば、全国に広がるかもしれませんね!
ところで、新生児の二分脊椎のことですが、神経管ができるのは妊娠のごく初期です。ですから、妊娠に気が付いた時にはすでに遅いということもあります。
妊娠の可能性のある女性は日ごろから葉酸+ビタミンB12が含まれる食品をしっかり摂るようにしないといけません。
ちなみに
葉酸・・・ほうれんそうなどの緑色の野菜、レバー、胚芽、大豆
ビタミンB12・・・シジミ、ハマグリ、チーズ、うに、レバー
などに多く含まれています。

ビタミンB6の働き

ビタミンB6は1934年にねずみの抗皮膚炎因子として発見されました。
B6が不足すると、特に幼児では痙攣や不安、落ち着きのなさなどの症状が現れます。これは前回のナイアシンのところでも書いたように、脳内神経伝達物質を作る時にビタミンB6が必要になるのに、それが不足してしまうことで起こる症状です。
B6は動物性のたんぱく質に多く含まれます。鰹、まぐろ、さんま、鶏肉などです。
子どもさんにこういったB6を多く含む食材をたべさせるとか、まだ赤ちゃんならお母さんが食べて母乳を通して与えることが重要です。
ところが、多くの場合、「てんかん」を疑っててんかんのお薬を飲むことになったり、「発達障害」を疑ってコンサータなどのお薬が出たりします。
お薬をすべて否定するわけではないのですが、もしも栄養の不足が原因であるならば、栄養を入れてあげるのが一番大事なのではないでしょうか?
この他にも、夜寝てから怖い夢を見て目が覚める、夜驚症などもビタミンB6の不足から起こる症状です。赤ちゃんの夜泣きはお母さんにとっても大変辛いことですね。
それがお母さんがB6を摂って母乳から赤ちゃんに飲ませると、魔法のようにぴたっと夜泣きが止むそうですよ。
こういうことを知っているのと知らないのとでは、子育てのストレスが随分ちがうのではないでしょうか?

ナイアシンのこと

ビタミンB3を「ナイアシン」と呼びます。別名「ニコチン酸」とも言います。皮膚を丈夫にし、多くの酸化還元反応の補酵素としてエネルギー産生に働きます。また、精神疾患の治療に大きな効果があるということをカナダの精神科医エイブラム・ホッファー博士が検証しました。ホッファー先生はもともと生化学の分野を勉強して博士号をもらったという方で、その後医学部を出て精神科のお医者さんになられました。多分そういう経歴なので、他の精神科医とは視点が違うのでしょう。先生は患者さんのうつ症状や不安や幻聴といった症状を「脳内で起こっている何らかの生化学的変化」と考えて研究を進めるうちに、「ナイアシン」にたどり着いたのでした。ナイアシンを大量投与することで、うつ、不安、幻聴、幻覚が治まっていったのでした。
ホッファー先生は冷徹な科学者でもあります。
多くの患者さんの改善を確認してから、「二重盲検法」という方法を用いて研究論文を書きました。これはだれがナイアシンをのんでいるか,だれがプラセボ(偽薬)を飲んでいるか、患者も医師も分からないようにして行う検査です。
その結果、ナイアシンを飲んだ人の改善の割合が非常に高くなったそうです。
ナイアシンは幻覚幻聴を起こしていた「アドレノクロム」(アドレナリンが酸化したもの)を還元し無毒化します。
また、現在では脳内の神経伝達物質が作られるときにナイアシンが補酵素として働くことが分かってきています。
同じようにビタミンB6も神経伝達物質を作る時に重要な働きをします。

このように、心の安定や神経の正常な働きのためにはビタミンB3(ナイアシン)やB6は非常に重要になります。
多くの人が「そんなもので心の働きが変わるものか」と思うことでしょう。
ホッファー先生が研究をしていた50年前も当然そうだったのです。
先生は「異端」というレッテルを貼られて学会を追い出されました。でも先生は自分の考えに自信を持っていました。
生まれ故郷のカナダに帰り、一介の精神科医として、多くの患者さんを治療し、90歳ちかくまで現役の医師として働きました。
ホッファー先生はもう亡くなられましたが、先生の生き方に私はいつも励まされます
世間的な成功や名誉ではなく、「真実は何か」そして「患者さんが良くなるために必要なものは何か」を第一に考えていたのです。
ホッファー先生は患者さんにいつもこう尋ねたそうです。
「あなたは今まで何を食べてきましたか?」と。

子どものビタミンB不足の症状

前回の記事に「脚気」(かっけ)のお話を書きました。昔の日本人にとっては、結核と並ぶ恐ろしい病気でした。
脚気はビタミンB1の不足で起こることが分かり、玄米や分付き米を食べたり、豚肉などB1の豊富な食材を食べることで予防できるようになりました。
ところが、最近子どもの脚気が増えているそうです!
体がだるいなどの症状で小児科を受診する子どもの中に、脚気の子がいたりするそうです。
お医者さん自体が「脚気」を見たことがない人が多くなっていて、気が付かないこともあるとか。
脚気などという病気、もう過去の物になっているはずなのに、なぜ・・?
その原因は何と、清涼飲料水の飲みすぎ!まだ赤ちゃんの頃から体にいいだろうとスポーツドリンクを大量に飲んでいた例もあるそうです。
ポカ○やアク○リアスなどのスポーツドリンクにはかなりの量の糖分、しかも吸収の早い「果糖 ブドウ糖 液糖」が入っています。これらはとうもろこしから作られる糖で、安い価格でできる上、口当たりがいいので、いろいろな飲み物に入っています。ペットボトル500mlなどすぐに飲んでしまいますね。夏場なら1ℓ、2ℓ1日で飲んでしまいます。
これは大変危険なことです。
甘い物というのは子どもを引き付けて離しません。いや、子どもだけでなく、スイーツなしでいられない大人も多いはず。
甘い物には中毒性があります。それもかなり強い中毒性が。

甘い罠に落ちると、前の方で述べた「低血糖症」になってしまいます。(もう一度低血糖症のところを読んでくださいね)
朝起きられない、感情の起伏が激しい、集中力が無くなる、不安や心配な気持ちになる、頭痛や立ちくらみが起こる、夜しっかり寝られない、という症状は「低血糖症」です。
注意力が散漫で忘れ物が多かったり、集中力がなくてすぐに飽きてしまう、ちょっとしたことで怒る、などの困った症状は、甘い物を摂りすぎて起こる「低血糖症」、「ビタミンB群不足」が原因です。この二つは同じ原因で起こるので、同じ治療法で対処します。
何度も言っているように「低糖質・高たんぱく質」の食事に変えることが重要です。
プロフィール

poco a poco

Author:poco a poco
加賀瀬みどりです。愛知県出身の60歳です。上田に家を建てて20年近く。高校の講師を19年間続けてきました。2015年7月より上田市内で「子育てカウンセリングルーム」を開設しました。自分の家族の体験から栄養の大切さに気づき、「栄養療法」の勉強を続けてきました。この勉強はかれこれ9年になります。今までの考え方を覆すような驚きの連続でした。勉強したことを生かして、子育てに悩むお母さんがたの手助けをしたいと思っています。

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