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体験を振り返って思うこと

さて、長々と「私の体験」を書かせていただきました。
まだこれから、大学に行って卒業する、就職する、というお話が続くのですが、ここで一旦区切りをつけてみたいと思います。

何度も言いましたように、「人は自分の体験から話をする」ものです。
だから、常に「自分の体験がすべてだ」と思わないようにしないといけません。
100人の人がいれば100人の体験があるはずです。

私もそう思っていたので、「これは私と子どもの特別な体験だ」という認識を持っていました。
それが、たまたま溝口クリニックの患者会に出たら(講演会のオフ会)同じような体験をされた方がたくさんいたのです。

ああ、そうなんだ、うちだけじゃないんだ!
こんなにたくさんの人が栄養で治っているんだ、と思いました。

もちろん、うまくいかなかった人もいらっしゃると思います。
今も苦闘されている方もいらっしゃることでしょう。

「栄養療法」は進化を続けています。前には分からなかった病の原因が少しずつ分かってきています。
だから、あきらめないでほしいのです。
ありがたいことに、栄養には副作用があまりありません。
品質の悪いサプリメントを大量に使ったりすると良くないことがありますが、医療用のサプリメントを医師の指導の下で使うならば、本当に副作用は少ないと思います。

日本人は「お薬」が大好きで、しかも「お薬」無しでは医療が成り立たないのではないかと思うほど大量に処方されます。
「お薬」は両刃の剣です。
作用と副作用が必ずあります

私たちはそのことを身をもって知ることができました。
考えようによっては「得がたい体験をしたサバイバー」なのかもしれません。

こんな体験でも何かの参考になればいいなあ、と思ってブログを書いてきました。
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代謝の病気の難しさ 15

たとえば怪我をしたとか、虫垂炎になったとかで手術をしたとします。
手術がうまくいけば、傷が治るとともに少しずつ体が回復していくと思います。
代謝がうまくいかない、という時はなかなかすっきりとは治っていきません。

内科のお医者さんはそういう経験が多いでしょうから、「糖尿病」「脂質異常症」など代謝の不具合からの病気は治りにくいと感じていらっしゃると思います。
私も子どもを見ていて本当に難しいなあと思います。
私は疲れたり、体調が悪かったりしても、たいてい2、3日でよくなります。
一晩ぐっすり寝れば、翌朝には元気になっています。
ところが子どもは1週間、2週間してもすっきり治るということがありません。

たまにはね、空が晴れて気持ちがいいなあって思う日もあるけど、めったにないんだよね。

と、よく言っていました。

食事を気をつけて、サプリメントを飲んで、体を動かして・・・それでも思うように体が動かなかったりしますし、そこにストレスがかかったりすると、また調子を崩してしまいます。

「自己免疫疾患」などもその類だと思います。
良くなったり悪くなったりを繰り返しています。

こういった病気のやっかいさは、なってみないと分からないかもしれませんね。
性格も少し疑い深くなったり、ネガティブな感じになったりします。

それでも、とりあえず、学校に通ったり、仕事ができたりすることを喜びと感じることができればいいのかなあ、と思います。

溝口先生は「若い女性の不調は割合改善しやすい」というようなことをおっしゃっていました。
大体パターンが決まっていて(貧血、低血糖症、たんぱく質不足、ビタミンB不足)そこをなんとかすれば、9割くらいは良くなるらしいです。
もちろん個人差はありますので、「自分の体についてよく知る」ということはとても大事なことだと思います。
自分の体のことは自分が一番よく知っている、ということです。
そのためには、栄養のことも含めて基礎的な知識が必要になると思います。
思い込みや独りよがりではない知識を得ることが大切だなあ、と思います。

そういう勉強ができる開かれた場所がたくさんあればみなさんが助かるだろうなあ、と思っています。
いつかそんな場所を作れたらいいな、と思っています。

予備校そして大学へ  14

いよいよ子どもは、翌年の4月から上田市内の予備校に通い始めました。
丸2年間引きこもり状態でしたので、どうなることやら心配しながらのスタートとなりました。

幸いなことに、いい先生方に恵まれて、いろいろなトラブルはあったのですが、なんとか通い続けることができました。

大学は「栄養について学べるところを」ということでした。
「自分が栄養によって改善したので、栄養の勉強をしたい。」という希望でした。

数学や化学も受験のために必要になるそうで、今までろくに勉強してなくて大変そうでした。
わからないことは、先生のところに行ってしつこく聞くので、先生も大変だったと思いますが、かわいがってもらいました。

ただ、模試の時に途中で具合が悪くなるのが悩みの種でした。
多分、過集中してしまって途中で息切れするのだろうと思います。
別室で受験させてもらったり、いろいろ配慮してもらってとても助かりました。

ある時、ひどく不安になって、予備校の階段の踊り場でおいおい泣いたことがあったそうです。
そうしたら姉の担任だった数学の先生が、
「おい、加賀瀬、人生いろいろあるからさあ、泣くなよ。」と慰めてくれたそうです。
「せ、せんせい・・私は・・私は・・(血糖値が下がっているんです!)」と言いたかったけど、うまく言えなかったそうです。
まあ、そうですよね。(笑)

ほんとにいろいろ大変だった予備校生活でしたが、なんとかセンター試験も受けられました。
ただ、センターで力を使い果たしたようで、その後は体調が悪く、国立の大学の前期入試では落ちてしまいました。
それでもセンターの結果のみで受験した私立大学に無事合格することができました。

とうとう、家を離れることになりました。
私も、学費を稼ぐために常勤の仕事に復帰することにしました。
そして、私自身も「何かやらねば。」という気持ちになりまして、「栄養療法の勉強会」という位置づけで講演会を開きました。
第一回は10人くらいの子連れのお母さん方が来てくれました。

それ以来毎年、講演会を開いています。
個人でやっていることなので、たくさんの人を集めることは難しいですが、30人~40人の方が来てくださいます。
定真理子さん、大沢博先生、溝口徹先生、高橋嗣明先生、伊藤夕里亜さん、たくさんの方に来ていただいてお話を聞くことができました。
この講演会でできたつながりは今の私の仕事(相談室)を支えてくれています。

高校を退学する 13

高卒認定試験に受かったことで、これからの身の振り方を考えることになりました。
高校は2年間休学できるので、来春から高校に復学してもう一度2年生からやり直すのか、高卒認定の資格を使って大学に行くのか。
子どもの腹は決まっていたようで、高校は退学することに決めたのです。

同級生はもう卒業しています。
学校に連絡したところ、「一度来てくれませんか。」と言われたので、「どうする?」と聞いたら、行くという返事です。
久しぶりに、ちょっとおどおどしながら、二人で放課後の学校に行きました。
担任の先生は次々と変わっていて(下の学年に移ったということですね)、初めてお会いする先生でした。

今後のことを聞かれて、子どもは「高卒認定を使って大学に行って勉強したいことがあります。」とはっきり答えました。
先生も子どもの意思表示を受け止めてくれたようで、「書類などが必要な時は言ってください。」と言われました。
親切な先生だと思いました。
退学の書類をもらって、建物の外に出た時に子どもが「不思議だな。普通に学校にいる。」と言いました。

病気になったころは、学校に行くと苦しくて苦しくて、天井がぐにゃぐにゃゆがんで見えたり、床が揺れる感じがしたりしたのだそうです。
恐ろしくて恐ろしくて、トイレに駆け込んで、中で一人で泣いていたそうです。
だから私は学校が合わないんだ、学校にいられないんだ、と思っていたそうです。

それが、今普通に学校にいる。何も恐ろしいことはない。
そのことが驚きだったそうです。

今にして思えば、それは「低血糖症」の発作だったのでしょう。
でもその頃はそんなこととは知らず、自分の体に起こる不可解な出来事に振り回されていたのでしょう。

今もどこかであの頃の子どもと同じ苦しい思いをしている人たちに言いたいです。
その症状の原因を知ってください。
それは精神的な悩みだけではないのですよ、それは低血糖症ではないですか、と。

高卒認定を受ける  12

4月になって、子どもの体調はかなり良くなってきました。
時には私の車で出かけることもありました。
そうなると、自分でも何かしたいという気持ちが出てくるようです。
「予備校に行こうかな・・。」と言い出しました。

実は姉が予備校に通っていたころに(まだ投薬されていたころ)姉にくっついて行って、「予備校に入りたい」と話をしたことがあったらしいのです。
姉がお世話になった予備校の先生が、「今焦ってまた体調が悪くなるといけない。今年は高卒認定を受けて、来年予備校に来たらいいのではないか。」とアドバイスしてくれました。

高卒認定、存在は知っていましたが、どういうものかよく分かりませんでした。
でも、これに合格すれば、それを使って大学に行けるようです。
本人も乗り気になったので、いろいろ調べてみました。

高校1年生の時に履修した科目の国語、英語、数学などはそのまま認定されるようです。
残るのは、世界史と化学でした。
久しぶりに教科書を出してきて、勉強を始めました。
認定試験は8月ということで、暑さに弱い子どもの体調が心配でしたが、自宅でマイペースでやれるのはありがたいことでした。

まだまだ、無理をすると疲れて寝込んでしまうような状態でした。
ゆっくり、ゆっくりと生活のリズムを作っていかなくてはなりません。
朝起きてご飯を食べて、1~2時間勉強します。後はピアノを弾いたり、絵を描いたり。時々車で出かけたりもしました。
昔から絵を描くのが好きな子で、いろいろと不思議な絵を描いて見せてくれました。

高卒認定の問題集を本屋に行って買ってきました。
解いてみると・・・めちゃめちゃ簡単!絶対これしかないでしょ、という選択問題ばかりです。
受からせてあげる、という優しさを感じました。(笑)
でも子どもは心配性で「受からないかも・・」と心配ばかりしていました。

8月の初めに認定試験があって、松本まで行きました。
試験は2科目だけでしたが、緊張したせいかとても疲れたようでした。
試験会場には茶髪のお兄さん、お姉さんがたくさんいて、休み時間にはタバコをぷかぷかやっていたそうです。
でも、私は「こんなに認定試験をうける人がいるんだなあ・・」と感慨を覚えました。
いつも「文科省のやることなんて」と文句を言っていた私ですが、高卒認定には助けられました。感謝です。

無事に試験を終えて、あとは結果を待つばかりとなりました。
そして、9月に入って合格証がとどきました!
プロフィール

poco a poco

Author:poco a poco
加賀瀬みどりです。愛知県出身の60歳です。上田に家を建てて20年近く。高校の講師を19年間続けてきました。2015年7月より上田市内で「子育てカウンセリングルーム」を開設しました。自分の家族の体験から栄養の大切さに気づき、「栄養療法」の勉強を続けてきました。この勉強はかれこれ9年になります。今までの考え方を覆すような驚きの連続でした。勉強したことを生かして、子育てに悩むお母さんがたの手助けをしたいと思っています。

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