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『食べてうつぬけ』 本の紹介

久しぶりに本屋さんに行きました。

高校に勤めていた頃は、仕事柄本が必要になることが多くて、よく本屋さんに行きました。
最近行ってないなあ~と思って出掛けたら、『食べてうつぬけ』という本を見つけました。

著者は、奥平智之先生です。

奥平先生は、埼玉県内の精神科病院にお勤めで、新宿溝口クリニックでもお仕事をされています。

なので、一般的な精神科の治療(主に精神病薬)に加えて、栄養療法そして漢方も使われているそうです。

私も奥平先生のセミナーを聞きに行ったことがあります。

精神病薬についても詳しいので、必要な時には薬物療法をするけれども、根本的には栄養からのアプローチをしてくれるお医者さんです。

この本には、奥平先生の何年かにわたる栄養療の治験が詰まっていると感じました。

始めの部分は漫画なので、「分かりやすく簡単に」理解できるか、と思うのですが、そう簡単にはいきません。

読み進むと、細かい注釈や説明がびっしり書かれていて、一応理論的に理解している(つもり)の私でも、「ああ、そうなんですね!」と思うことがいっぱいありました。

初めて読む方には大変かな、と思う部分もありますが、「私の症状はこれだ!」というところがあれば、その部分をじっくりと読み返していただけると、すごく役に立つ本だと思います。

ビタミンB不足、鉄不足、たんぱく質不足、亜鉛不足、マグネシウム不足、そして腸内環境を整える。
こういった、現在の栄養療法のスタンダードに加えて「漢方」に精通していらっしゃることも強みだな、と思います。

精神科のお医者さんで、こういった複数の手段をお持ちの方は本当に少ないと思います。

皆さん「薬物治療」が多くて・・・。
良くて「認知行動療法」くらいでしょうか。

そういえば、本の帯に、野村総一郎先生が「おすすめします」と写真入りでコメントされていました。
薬物治療の専門家の方が・・。?
もう退職されて、自分のクリニックを開かれたから・・・?

ちょっと気になりました。

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精神科病院大国 日本

2月3日の土曜日に、何となくテレビを見ていたら、ETVの特集で「長すぎた入院」という番組を放送していました。

何だろうな、と思って、その番組を見てみました。

福島の原発の事故によって、原発周辺にあった精神科の病院が閉鎖せざるを得なくなったのだそうです。
そこに入院していた患者さん達は、別の病院に移ったり、県外に避難したりしました。

その中で福島県に戻りたい、と希望された患者さんを県立の精神科病院が面接したり診断したりしたところ、

「この人はそもそも入院する必要など無かった」


と医師が判断した人がたくさんいたのだそうです。

「統合失調症という診断で、30年以上入院されていたのですが、人格の崩れなどは全く無く、なんでこの人がこんなに長期に入院していたのか理解に苦しむ」

と、県立の病院の医師は言うのです。

しかも、「入院の必要がある人は40人いたとしたら、そのうちの2人くらい。残りの38人は入院の必要が無いのに長期に渡って入院していた。」

という驚くべき事実が出てきたのでした。

そのうちの一人の男性を取材していきます。

彼は中学校を卒業して東京に働きに出ます。
慣れない都会の生活の中で仕事に一生懸命になっている時に、軽い精神疾患を発病して、短期間入院します。
退院して故郷の福島に帰るのですが、「精神病の患者」という目で見られて、ちょっとしたきっかけで、地元の病院に入院させられます。
そしてそのまま、39年間入院を続けます。
「原発の事故がなかったら、今でも入院していたかもな。」
と、彼は言います。

穏やかで、上品な感じの方でした。

彼は今、群馬県で生活しています。
長い長い入院生活の間に、世の中はすっかり変わってしまい、
「浦島太郎だね、何もできない。」
と、自嘲していました。

それでも、仲間と一緒にカラオケにいったりして、自由な生活を楽しんでいます。

その彼が、「どうして自分はこんなに長く入院しなくてはいけなかったのか」を知るために、あちこち尋ねていきます。

昔の主治医、看護婦長さん・・・。
精神科医療のシステムの持つ問題点も明らかになっていくのですが、

結局行き着いたのは、
彼の入院を望んだのは、彼の家族(両親)だった、という悲しい事実でした。

こんな子どもがいると、世間体が悪い。兄弟の結婚にも影響する(これは私が感じたことですが)。

死ぬまで彼のことを案じながら、それでも退院をさせないように、と病院に働きかけていたのは、彼の親だったのです。

見終わって、涙がこぼれてきました。

日本の精神科病院の入院者数は、世界全体の2割を占めるのだそうです。

世間体を気にする親と安定した経営を望む病院と。
その利害が一致したことで、こんな状況が生まれたのでしょうか。

入院する必要がないのに、何十年も閉じ込められて、人生を棒に振ってしまった方々の気持ちを思うと、何とも言えない寂しさを感じたのでした。

双極性障害と栄養不足

双極性障害は「躁うつ病」などとも言われて、躁状態と鬱状態を交互に繰り返す病気と言われています。

有名な人では、作家の北杜夫さんがいます。躁と鬱とをそれぞれ何ヶ月かに渡って繰り返しました。
北さんは躁になると、自分は天才だ、なんでもできる、という万能感に支配されて、事業を起こしたり、株や投資に手をだしたり。
睡眠時間が少なくても平気になって、電話を掛けまくったり、活動的になって走り回ったりしたそうです。
そのうち、いろいろなことがうまく行かなくなってきて、借金を重ねたりして、家族が「これは変だ」と気づきます。
トラブルが頻発してにっちもさっちもいかなくなったころに、突然ドーンと落ち込みが始まります。

こういう躁うつ病は遺伝的な要素が強いようで、お父さんやお母さん、兄弟にも似た傾向があったりします。

これとは別に、うつ病で長く抗うつ薬を飲んでいた人が、実は双極性障害だった、ということが分かって、躁鬱病の薬を飲む、というケースが頻発したことがありました。(今もあるようです)
これはどうやら、「本当のうつ病ではなく」、「長い間抗うつ薬を飲んでも治らず」、「薬の副作用で上がったり下がったりする」のを「これは実は双極性障害だったのだ」ということで、「また新たな投薬が始まる」というエンドレスの恐怖の始まりのようです。

つまり、もしかしたら違う原因でうつ状態になっていたのかもしれないのに(うつ病と栄養不足を読んでください)、とりあえずの投薬で精神病になってしまったのかもしれません。

私がお会いした中では、だんだんと荒っぽい言動が増えてきて、ある日「躁転」して大騒ぎが始まる、という方がいました。

ともかく栄養療法を行っている病院を紹介して、不足している栄養素(ビタミンB、C、鉄、亜鉛など)を補って、食事も変えていただきました。
頻繁に食べていた、麺類やパン、パスタなどを止めて、たんぱく質をしっかり摂っていただきました。
甘いコーヒーやお菓子が大好きということでしたが、それも止めていただきました。
その後1年近くになりますが、躁転は起こっていないそうです。
精神科の薬もだんだん減っているそうです。

遺伝性の躁うつ病が同じようなやり方で改善するかどうかは、やってみたことがないので、なんとも言えません。
ただ、感情の起伏が少なくなるだろう、ということは予想できます。
血糖値の安定は感情の安定と深く関わっているからです。

一番やっかいだ、と思うのは抗うつ薬で起こった症状だと思います。
こんなことを書くと「では薬を止めよう」と思う方がいるでしょうが、精神病薬を減、断薬するのは非常に難しいことです。
(「薬」というカテゴリもお読みください。)
ネットで調べると、様々な体験談が出ておりますが、自分と人とは違う、ということを忘れないでください。
様々な方法を併用しつつ、慎重に、時間をかけて、あきらめずに続けてください。
ということしか、今の私には言えません。

それにしても、原因にアプローチすることなく薬で症状を押さえ込んで、それでよしとしている現状に、私は違和感と不信感を持っています。
薬が病気を作る。それってどうよ!(*`ω´*)


パニック障害と栄養不足

急に激しい動悸やめまい、息苦しさを感じて、死ぬかもしれないという恐怖を覚える。パニック発作に悩まされる人は多いです。
心電図やMRI検査、血液検査などいろいろな検査をするも、異常なし。
そうなると心療内科を勧められ、抗不安薬などの投薬が始まります。

栄養的に見ると、「鉄欠乏」「低血糖症の発作」が疑われます。

実際に栄養療法のクリニックで、5時間糖負荷検査という検査をやってみると、大体4時間あたりで血糖値が異常に低下して、それをなんとか上げようとしてカテコルアミンが大放出されます。
その結果、激しい動悸やめまいに襲われて、「ああ、そうだったのか!」と病気に気づくのだそうです。
糖尿病かどうかを調べる糖負荷検査は2時間までしか調べません。だから、気づかない人が多いようです。

また、同じ検査をしても、血糖値は激しく上下しているのに、平然としている人もいるそうです。
おそらくその違いは、鉄欠乏があるかないか、コレステロール値がある水準に達しているかどうか、などの栄養状態が影響しているのではないでしょうか?
また、筋肉が十分あるかどうか、も関係してくると思います。
筋肉はインスリンがなくても糖を取り込んでくれるからです。

そうやって考えてみると、パニック障害が女性に多い理由もなんとなく分かりますね。
男性でもほっそりした方に起きやすいのではないでしょうか?

こういう症状をすべて「こころの問題」としてしまうのは、とても問題、だと思います。

ストレスのある職場(とか学校)に耐えられなくなって、体が悲鳴を上げているんですよ、なんて言われると、「そうかもしれない」と思いますよね。
確かにストレスを避けるために仕事や学校をやめたり、別のところに行ったりすることが有効な場合もありますが、食事を変えて栄養を補うことでストレスを乗り越えられるなら、その方がいい場合もあると思います。

貧血気味でアルブミン値(血液中のタンパク質)が低い人は、薬の効きが悪くて、副作用が出やすいそうです。
なぜかというと、薬を乗せて全身を巡る血液の働きが弱いため、薬が効かない→大量投与になるからです。

パニック障害に悩む方で長期間お薬を飲んでいても改善しない人・・・は栄養療法による検査をお勧めします。

統合失調症と栄養不足

統合失調症、少し前までは「精神分裂症」と呼ばれていました。
これは呪われた病。一生お薬を飲み続けなくてはいけない、不治の病、ということを言われています。
病気としての歴史も、遡ると大変古くから存在しているようです。

心の病についていろいろと調べている時に、「統合失調症は症候群である」という記述を見つけました。
症候群(シンドローム)という名が付くと、ひとつの原因ではないが、同じような症状を現すもの、という意味のようです。

統合失調症は「幻覚、幻聴」などが現れると、そう呼ばれるようです。
ただ、その原因はひとつではない、ということでしょうか?

ビタミンB群の仲間である「ナイアシン」のカテゴリでお話しましたが、アドレナリンが酸化してできた「アドレノクロム」という化学物質が幻覚や幻聴を引き起こすことを、エイブラム・ホッファー先生とハンフリー・オズモンド先生が発見しました。
そして、アドレノクロムを還元するのに「ナイアシン」が有効だということを発見して、論文に書いて発表しておられます。

ホッファー先生の著作「統合失調症を治す」や大沢博先生の著作「食事で治す心の病 Ⅰ、Ⅱ」には、どのようにして統合失調症の症状を緩和していくか、という具体的な方法が書かれています。

統合失調症に悩まされている方や、そのご家族にはぜひ読んでいただきたい本だと思います。

前に述べたように、統合失調症は「症候群」で、いくつかの原因があるようです。

まず、注意すべきは「低血糖症」です。
精神的な病は低血糖症の海に浮かんでいる
アメリカの栄養療法医、マイケル・レッサー先生の言葉です。

低血糖症は多くの精神疾患の土台を作るものなのです。
生まれつき、血糖値が不安定になりやすい体質の上に、糖質過多の食生活や、貧血、タンパク不足が原因で病を発症します。

それ以外にも「食物アレルギー」が原因となる場合が多くあります。
グルテン・カゼインに対するアレルギー。卵、大豆製品へのアレルギーなどの「遅延型アレルギー」が原因となる場合もあります。

ホッファー先生は「統合失調症の方は、ビタミンB群を多く必要とする方々なのだ」と述べられています。
普通の食事では必要なB群がまかなえない人たちなのだそうです。

統合失調症の患者さんは、「とても頭がよくてクリエイティブ」なのだそうです。
頭の回転が速いために、激しく集中してしまうために、ビタミンB群を消費してしまい、病を発症するのだそうです。

ですので、「糖質制限」「ビタミンB群とナイアシンの大量摂取」「アレルギー食材を発見して制限する」ことが重要になります。


プロフィール

poco a poco

Author:poco a poco
加賀瀬みどりです。愛知県出身の60歳です。上田に家を建てて20年近く。高校の講師を19年間続けてきました。2015年7月より上田市内で「子育てカウンセリングルーム」を開設しました。自分の家族の体験から栄養の大切さに気づき、「栄養療法」の勉強を続けてきました。この勉強はかれこれ9年になります。今までの考え方を覆すような驚きの連続でした。勉強したことを生かして、子育てに悩むお母さんがたの手助けをしたいと思っています。

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