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子育てに近道なし。

先日、久しぶりにクライアントさんから連絡がありました。

「子どもがとても良くなったので、お礼と報告を兼ねてお話したい」とのこと。

私もぜひお話を聞きたいと思って、お会いしました。

昨年の秋に講演会を開いた時に聴きに来られて、講師の高橋先生(長野県中野市で栄養療法のクリニックを開いておられます)に、「ともかく毎日ビタミンCを摂るように」とアドバイスされて、それをやってみたのだそうです。

そうは言っても、30才を過ぎた息子さんで、結婚して別に暮らしています。
お嫁さんも特に栄養療法に理解があるわけでもなく、なかなか始めることができませんでした。

息子さんはお父さんの跡を継がなければいけない立場です。
それが嫌で別の仕事に就いたりしていたのですが、いよいよ実家に戻って跡継ぎになりました。
その矢先に適応障害のような症状になってしまいました。

普通に考えると、「跡を継ぐのが嫌でこういう症状が出た」と思われるでしょうが、本人は覚悟を決めて帰って来たのだそうです。
だから、投げ出すこともできず、ただただ自分を責めながら耐えていたそうです。

息子さんも、お嫁さんも、お母さんも三人それぞれに苦しんだことと思います。

それが、ビタミンCを摂って3ヶ月後くらいから薄皮を剥がすように良くなってきたのだそうです。
そうなるとお嫁さんも「忘れないように飲んでね」と協力的になり、とうとう跡取りとしての職務を再開、なんとか1ヶ月続いているそうです。

「状態の悪い時には人の目を見て話すことができなかったのです。でも今はしっかり目を見て話すことができます。それだけでなく、様子や態度が昔に戻ってきたと感じます。」

実は息子さんとはじかにお話したことが無く、お母さんからお話を伺っていただけなのです。
アトピーやアレルギーがあった、ということを聞いたので、副腎が疲れているのではないかなあ、と思っていました。
でも私がやったのは、高橋先生とお話できるようにはからっただけです。
だから、あんまり感謝されると、逆に困ってしまいます。

それにしても・・・この二年あまりの日々を皆さんよくぞ耐えてこられたと思います。
逃げ道のない、本当に苦しい日々だったと思います。

私はお話を聞いていて、確かにビタミンCが効いたと思いますが(副腎にはビタミンCが必須の栄養素です)、それだけではないなあ、と思います。
息子さんは小さい頃からアトピーや食物アレルギーがあったので、お母さんは一生懸命除去食を作り、牛乳が飲めないのでカルシウムを補うためにちりめんじゃこやいりこをお料理にたくさん使ったり、と様々な工夫をされてきたそうです。

息子さんもそれを見て大きくなったからだと思うのですが、料理が好きでいろいろと工夫して作るのだそうです。
うつ状態で家から出られない時も、お嫁さんの代わりに食事の支度をしていたそうです。

息子さんの改善を助けたのは、もしかしたらこんな理由もあったのではないでしょうか。
自分に必要な食事は自分で作る、という生活習慣ですよね。
それはお母さんがとても丁寧に子育てをしてきたから身についたものだと思います。

子育てに近道なし。ふと、そんな言葉が思い浮かびました。



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講演会を開きます!

今年もまた、講演会を開きます。
かれこれ10年になるでしょうか?
子どもが栄養療法で改善したことをきっかけに、「栄養療法という選択肢があることを伝えたい」と考えて、講演会を始めました。

今年も、中野市で「たかはしクリニック」を開いておられる高橋嗣明(つぐあき)先生にお願いして、

「学校に行けない子ども、仕事に行けない大人」

というタイトルでお話していただきます。

日時    平成29年11月12日(日) 10時~12時
場所    まちなかキャンパスうえだ
       (海野町商店街 丸陽ビル1F)
参加費   500円
定員    40名
申し込み 電話でお申し込みください。(FAXも可)
       
      

夜は元気だけれど、朝起きられない、アトピーやアレルギーが悪化してきた、ストレスに弱くてすぐに心が折れる。
心の問題?と思われるこんな問題ですが、実は「副腎疲労」が原因かもしれません。
「副腎疲労」とは何か?どのようにすれば心身の不調が改善するのか?

講演会の後には、お茶とお菓子付きの相談会もあります。
ぜひご参加ください。


起立性調節障害という病気

5月24日の朝日新聞の生活面に「朝起きられない・・・病気かも」というタイトルで起立性調節障害の記事が載りました。

「体調が悪くて朝起きられず、学校に行けないーー、そんな子どもは「起立性調節障害」(OD)かもしれません。」
という書き出しの記事でした。

主な症状としては

立ちくらみやめまいを起こしやすい。
立っていると気持ちが悪くなる。ひどくなると倒れる。
入浴時や嫌なことを見聞きしたとき、気持ちが悪くなる。
少し動くと動悸や息切れがする。
朝、なかなか起きられず午前中調子が悪い。
顔色が青白い。
食欲不振。
おへその周囲の痛みが時々ある。
倦怠感がある。疲れやすい。
頭痛。

乗り物に酔いやすい。

といったものです。

国立成育医療研究センターの永井先生によると、

「立ち上がった時に重力で血液が下半身に移動して脳への血流が低下するのを自律神経の働きで戻すことで、血圧は保たれている。ODは自律神経がうまく働かず、様々な症状が出る。春から夏にかけて気温が上がると血管が拡張しやすくなって、症状が強くなる。・・・適切な治療を受ければ、軽症なら数ヶ月で改善するが、重症なら症状は年単位にわたって続き、成人になっても残る人がいる。」

そして
「午前中は体調が悪くても午後には改善するので、周囲から「怠けている」と思われて適切な治療につながらないケースもある。体の病気として理解することが大切で、「気持ちの問題」と言われると、治療が遅れてしまう。」

と書かれていました。

こういった症状に悩む子どもはたくさんいます。
以前勤めていた高校でも、必ず学年に何人かいました。
大体、中学校の2、3年生から始まって高校まで続いている子が多かったですね。

私が面談した子も、「冬は具合が良くなって、暑くなってくると調子が悪くなる。」と言っていました。

その子は病気として治療を受けていました。血圧を上げる薬や胃薬など、症状に合わせて本当にたくさんの薬を飲んでいました。

その一方で、「朝から夕方まで具合が悪いので、何も食べられない。晩ご飯の時にプリンを1個食べるのがやっとです。」ということについては、お医者さんは何も言わないらしいのです。

育ち盛りの子どもが1日にプリン1個ではまずいのではないでしょうか?

少しでも栄養が取れるように、と食事の工夫についてお話をして、その上で、このままでは単位が切れてしまうので、栄養療法をしてみませんか?と提携している医院を紹介したのですが・・・

お母さんは「そうですね、やってみようかな。」
すると、子どもさんがぽつりと「また、飲む薬が増えるよね。」

それで、二人ともしゅんとなってしまって・・・結局受診に至りませんでした。

担任の先生が言うには

家庭訪問に行くと、必ず甘いお菓子が出ます。
妹がいるのですが、異常なほど太っていて、家庭の食生活に問題がある気がします。


症状や食生活から見ると、この子は「低栄養」と「副腎疲労」が重なり合っている気がしました。

起立性調節障害が「病気」として診断されることはありがたいことだと思います。
しかし、原因を見ることなしに投薬ばかりが増えていく現状は、困ったことだと思います。





副腎疲労 その8

副腎疲労の最終回は「子どもの副腎疲労」です。

前に、後で書きます、などと言っておいて、すっかり忘れておりました。((。-_-。))

ストレスの多い現代社会。副腎疲労は大人だけでなく、子どもにも増えているそうです。
その原因は「食事と育て方」だと本間先生は書かれています。

食事については、今まで書いてきた、NGな食習慣をもう一度お読みください。
パンやパスタ、甘いお菓子、白いご飯を頻繁に食べること。ヨーグルトや牛乳などの乳製品を良く食べること。
そして、加工食品の増加、外食の増加だそう。

その他にも、抗生物質などの薬をすぐに使うことも原因の一つでしょうね。

「育て方」については、小中学校からお受験の波にもまれて、競争を強いられるストレスがあるでしょうね。
受験のために、夜遅くまで塾で勉強して、夕食はコンビニで済ます、という生活では、体調を崩す子どもも多いことでしょう。

朝起きられない子どもも増えているそうです。
私も何人か知っています。みんな「起立性障害」と診断されていました。
診断はついても、根本的な原因を探るのではなく、対症療法で投薬治療が行われるので、なかなか良くなることはありません。
相談室に来た子の1人は、食事代わりに薬を飲んでいるのかと思うくらい、山ほど薬を飲んでいました。

そうして、なかなか良くならないと「怠け者」「根性なし」と言われたり、「〇〇のせいではないか」などと、見当違いの原因探しが始まってしまいます。
もちろん、学校で本当に嫌なことがあったり、いじめがあったりすることもあると思います。
そこの見極めが難しいところですが、副腎疲労の人は非常にストレスに弱くなってしまうので、ちょっとしたことでも傷ついてしまいます。

不登校や引きこもりの子どもの中にも、副腎疲労が関わっている例が多いと思います。
おうちの方が食事や生活習慣、そしてものの考え方を少し見直していただけると、子どもたちも救われると思います。



副腎疲労 その7

長々と「副腎疲労」について書いてきました。

『自分で治す 副腎疲労』
たまたま見つけた本でしたが、とても興味深く読ませていただきました。
著者の本間隆介先生自身が中学生の頃から苦しんで、奥様の良子先生と二人三脚で病気を乗り越えて来られたそうです。
おそらく20年くらいかかって治っていかれたと思います。
よくがんばったなあ!よくあきらめなかったなあ!と思います。

そんなご苦労のせいか、本の内容がとても心に入っていきますね。
60%でいいから長く続けましょう。・・・ほっとしますね。
食べてはいけないものを食べてしまった。でも自分を責めずに、明日からまたがんばろう。

慢性の病気を持っていると、本当に考え方がネガティブになります。
どうせだめなんだ、自分はだめなんだ、って思ってしまいますよね。
そういう思いをいっぱいしてきたから、文章の向こうにやさしさを感じるのは私だけではないと思います。

それともうひとつ。
副腎疲労と低血糖症は、同じ病態を「血糖値の面から見ると低血糖症」、「副腎機能の面から見ると副腎疲労」なのかな、という気もしました。糖質制限食を勧めている点も同じですね。
グルテンフリーやカゼインフリーの食事でリーキーガットやSIBOを改善することが、まずやるべきこと、という点は「発達障害の病態の改善」と重なりますね。これも、ああそうなんだ、と思いました。

現代社会の食生活や生活習慣こそが、多くの病気の根底にある問題なんだな、ということを改めて考えさせてくれる内容でした。

増え続けている発達障害。
引きこもり、不登校の増加。
うつ病の際限ない増加。
繊細でストレスに弱い人たち。

その一方ではびこるブラックな企業。
長時間労働とストレスで心病む人たち。
電通の事件で問題になりましたが、あれは氷山の一角でしょう。

私たちはいったい何を求めて、どこへ向かおうとしているのかなあ・・・?

と、柄にも無いことを考えておりました。
プロフィール

poco a poco

Author:poco a poco
加賀瀬みどりです。愛知県出身の60歳です。上田に家を建てて20年近く。高校の講師を19年間続けてきました。2015年7月より上田市内で「子育てカウンセリングルーム」を開設しました。自分の家族の体験から栄養の大切さに気づき、「栄養療法」の勉強を続けてきました。この勉強はかれこれ9年になります。今までの考え方を覆すような驚きの連続でした。勉強したことを生かして、子育てに悩むお母さんがたの手助けをしたいと思っています。

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