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糖尿病の治療に思うこと その2

前回の糖尿病の治療についての疑問をもう少し考えてみました。

私のところにみえた方が「和菓子はいいんですよね?」と言われた理由はきっと「カロリーの高いものを避ける」という教え方をしたからかもしれません。

うちの夫も12年くらい前に「教育入院」をしました。その時に管理栄養士さんに「カロリーを制限することが大事です。」という指導を受けました。
動物性タンパク質の食品(肉や魚、卵など)はカロリーが高いので、できるだけ減らさないといけません。
魚も肉もほんとに悲しくなるほど小さな切り身を一切れくらいでした。
それなのにご飯は普通に150グラムくらいOKでした。
あとは野菜で空腹を紛らわすのですが、しょせん野菜ですからすぐにお腹が空いてしまいます。

それで一生懸命やったのですが、努力の割には数値は改善しませんでした。
これはもう、ストレスでしかなかったです。
子どもの病気をきっかけに、糖質制限を始めたら、肉や魚や卵をいっぱい食べることができるので、精神的にとても楽になりました。
しかも、ヘモグロビンA1cは着実に下がりました。

あれ、これはどういうことでしょう?
今まで受けた指導はなんだったんでしょう?

残念ながら今も多くのお医者さんや栄養士さんは「カロリー制限」の立場をとってみえます。
それは「学校でそういうふうに指導するように、と習ったから」という理由によるのです。

そして糖尿病が改善しないと、「この患者さんは指導されたようにやらないからダメなんだ」という考え方になってしまうのではないでしょうか。

確かにカロリー制限で体重が減ることでインスリン抵抗性(インスリンが出ていても効きが悪い)が改善する患者さんもいます。
ところが、うちの夫のように「やせているのに糖尿病になる」というタイプの人には効果があまりありません。
一生懸命、言われたとおりにカロリーを減らして、ガリガリに痩せて、でも改善しないという人がけっこういるのです。

また、前回書いたように、勘違いしてお饅頭などのお菓子を食べたり、ご飯をしっかり食べたりして、糖尿病を悪化させてしまう人もまたたくさんいらっしゃいます。

私がお会いした糖尿人はそう多くはありませんが、皆さん「血糖値があっという間に下がる」「先生からもう来なくていいと言われた」といった驚きの改善をしてみえます。

この方たちから、常識を疑ってみること、実際にやってみて検証すること、その大切さを教えてもらったと思います。



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糖尿病の治療に思うこと

最近、糖尿病の食事についての相談が多い、というお話を前々回にしました。
先日も年配の(といっても私と同じくらいの年頃の方ですが(笑))のご相談を受けました。

糖尿病と診断されて10年くらい。5年前にはインスリン注射になってしまった。
昨年あたりから、体がだるかったり、足がつったり、手がしびれたり、困った症状が出てきた。

定期的に病院に行っているのだけれど・・・だんだん悪くなるので心配になって、遠くの別のお医者さんに行ったら、野菜をゆでて冷蔵庫に入れておいて、食事の初めにそれを食べるように、という指導を受けたそうです。
でも、だんだんそれが苦痛になってきた時に、娘さんが私のところに行くように、というので予約されました。

娘さんは一年ほど前に子どものことで相談にいらっしゃいました。
祖父母が孫(自分の子ども)を甘やかしてお菓子をやたらと買ってくるので困っている、というお話を聞きました。
その祖母さんは、糖尿病で大変なことになっていたわけです。

目は見えにくくなって手術をしたこと。足や手がしびれること。体重が増えて階段の上り下りにも難儀していること。
病院で調べてもらった血液検査データの束を持ってこられましたが、どうも腎機能も悪くなっているようです。

「このままいけば、透析になってしまいますよ。血糖値をしっかりコントロールするために、糖質を制限しましょう」というお話をしたのですが、困ったのが、大量の投薬とインスリン注射です。

なにしろ、お薬手帳に貼り付けた紙が下まではみだしていて、十種類以上のお薬が処方されているのです。
しかも、食事のたびにインスリン注射をしなくてはなりません。

こういう場合は主治医の先生にお話して、お薬やインスリンを減らしてもらわないと、低血糖になる恐れがあります。
糖質を減らす訳ですから、その分お薬などを減らさないと、血糖値が下がりすぎてしまいます。
低血糖は命にかかわることもあるので、よくよく注意しなければいけません。

ところが・・・「主治医の先生は怖くて、とてもそんなことは言えない。ひとつ言えば3つ、4つと返ってくるので。」
ええっ、それでは困るでしょうに。
お医者さんを変えたらどうですか。
「紹介状を書いてほしい」と頼んだのだけれど、ヘモグロビンA1cが6にならないうちは書けない、と断られたそうです。

でもねえ・・。今出ているいろいろな症状はすべて、高血糖が長く続いたからなんですよ、と説明すると、「そうなんですか、ちっとも知らなかった。」
血液検査から、アルブミン値がとても低いことや、かなりの貧血があることが読み取れるのですが、主治医はそのことには全く触れずに、ナトリウムの値のことばっかり話しているんだそうな。

糖質制限のやりかたをいろいろ説明したのですが、食事だけでなく、「甘いお菓子」もだめですよ、と言ったら、「お饅頭などの和菓子は大丈夫でしょう?」
いやいや、和菓子もだめですよ。
「ええっ、そうなんですか?」

はてさて、主治医の先生はいったいどういう説明をされていたのでしょうか?

たしかに、この方は自分の都合のいいように物事を解釈する傾向のある方ですが、それに腹を立てて怒っていると、患者も本当のことを話さなくなってしまうのではないかしら?

とりあえず、今あなたはとても危険な状態にあるのですよ、ということを分かっていただいて、注射で低血糖にならないように少量の糖質を摂っていただくことにしました。

こういう状況というのは、日本中にいっぱいあるような気がしますね。
糖尿病によって失明される方、足を切断される方、透析に入る方。本当にたくさんいらっしゃるのです。

もう少し丁寧に、具体的に指導する体制を取らないといけないと思うのですが・・・。さて困った。



プロフィール

poco a poco

Author:poco a poco
加賀瀬みどりです。愛知県出身の60歳です。上田に家を建てて20年近く。高校の講師を19年間続けてきました。2015年7月より上田市内で「子育てカウンセリングルーム」を開設しました。自分の家族の体験から栄養の大切さに気づき、「栄養療法」の勉強を続けてきました。この勉強はかれこれ9年になります。今までの考え方を覆すような驚きの連続でした。勉強したことを生かして、子育てに悩むお母さんがたの手助けをしたいと思っています。

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