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鉄欠乏女子(テケジョ)を救え!

奥平先生の本の副タイトルが「鉄欠乏女子(テケジョ)を救え」です。

日本女性の(生理がある年代)実に3人に1人が、「潜在性鉄欠乏性貧血」であろうと言われています。
潜在性というのは、一見鉄欠乏は無いように見えてじつは鉄欠乏である、ということです。
どういうことかというと、血液検査項目の「ヘモグロビン」は13~14あって、合格点なのだけれど、体内の貯蔵鉄フェリチンを見てみると、10以下であったり、20~30くらいであったりする状況のことです。
欧米では、フェリチンは80くらいないと妊娠してはいけない、と言われています。
人によって症状がまちまちなので難しいのですが、体調不良の女子たちは、鉄剤を飲んでフェリチンが50を越すようになると、体が楽になって活動的になるようです。

どうして貧血になるか、と言うと、一番の原因は「食生活」であろうと思われます。

私もそうだったのでえらそうなことを言えないのですが、「レバーは嫌い」「内臓系の肉は嫌い」「そもそも肉は嫌い、だって体に悪いんでしょ?」「野菜だけ食べていれば健康にいい」・・・・といった考え方を持っている方が多いんですね。

鉄欠乏は症状の出かたに個人差が大きいです。
治療しないとだめですよ、と言われるくらいのひどい鉄欠乏でも結構元気で、仕事もバリバリこなしている方もいます。
でもよく聞いてみると、「生理の前になると仕事にならない日があります」とか「子どもが欲しかったけれど、できませんでした」とか「心臓の肥大があると言われました」、という話が出てきます。

ぎりぎりの状況で生活しているので、様々なひずみが出てしまうようです。

昔の人は何人も子どもを産んでいるじゃないですか、という意見もあります。
本当にそうですよね。
私のおばあちゃんも5人、6人と子どもを産んでいました。

昔は食べ物も限られていて、贅沢を言う環境ではありませんでした。
ご飯は雑穀入りだったり、精白されていないものがほとんどでした。
魚は内臓までしっかり食べていました。
私は小さい頃、秋刀魚の内臓がたべられなくて泣いてしまったことがあります。
気持ち悪いんですよね。苦いし、まずいし。
父は「こんなおいしいものがなんで食べられんかなあ?」と言いながら、私の分も食べてくれました。

昔は魚も動物も隅々まで食べていたんですね。
今ではスーパーに行けばなんでもあります。
肉も魚もきれいに処理されています。
嫌いなものは食べなくても済みますね。

それともうひとつ。
低血糖症女子もテケジョだと思うのです。

甘いもの、パン、スパゲッティなどの炭水化物に偏った食生活もまた、多くの問題を孕んでいます。

鉄欠乏と糖質過多の低血糖症

この二つがややこしく絡み合って、現代女性の健康的な生活を阻んでいると思います。

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またしても・・・貧血!

先日、知り合いの女性とお話する機会がありました。
栄養相談、という訳ではなかったのですが、途中から体調のお話になって、いろいろ話しているうちに、「これはすごい貧血なのではなかろうか?」と思いました。

そもそもは、くしゃみをしたら肋骨にひびが入った・・・ということから、ヘモグロビン値いくつですか?と聞いたら、「8くらいですかね?」
ヘモグロビン値は血液中に鉄とたんぱく質が結びついたものがどれだけあるかの値です。
一般的に「貧血の指標」とされていて、11とか12とかだと「軽い貧血」と言われます。

「貧血」のカテゴリを読んでいただくとありがたいのですが、ヘモグロビン値だけではなく、貯蔵鉄フェリチン
を調べないと、本当の状態は分かりません。

ただ、11とか12という数字は実は「かなり貧血がひどい状態」という場合が多いので、「8」と言われると「ええっ、8ですか!」という驚きのど貧血なのです。

生理前は大変じゃないですか?
大変です。体調が悪くて。
子どもさん産んだ時も大変だったでしょう?
もう、もう大変なんてものではなかったです。産後は自力で起き上がれませんでした。

やっぱりそうでした。
肋骨にひびが入ったのもおそらく貧血が原因でしょう。
体を支えているコラーゲンは骨の中にも外にもあって、骨の強度に関係しています。
強靭なコラーゲンが骨を支えているのです。
そしてコラーゲンは、たんぱく質+鉄+ビタミンCの3つによって作られています。
このうちのどれかが足りなくてもしっかりしたコラーゲンは合成されないのです。

コラーゲンが弱いこと、カルシウムが不足していること。そしてやはり、たんぱく質もかなり不足しているのではないかなあ、と思って「お肉やお魚は食べますか?」と聞いてみたら、「お肉は食べません。お魚もめったに食べません。」
「卵や牛乳も子どもがアレルギーがあるらしいので控えています。」とのことです。

そもそもが栄養相談ではなかったので、よもやま話的に、
「体は貧血に適応するためにいろいろがんばっているんですよ~。
心臓もがんばって体中に酸素を送ろうとして無理をしてるんですよ。
心臓の不調はないかしら?

「時々胸痛がありますね。ああ、無理してるんですね。」
やっと少し分かっていただけたかな?

頻繁な偏頭痛もありましたし、手足のビリビリした感じもありました。
みんな貧血の症状です。

それにしても、慢性に推移する貧血は、本人も「いつもこうだから」と軽く考えてしまいます。
ぎりぎり、すれすれの状態で生きているという感覚はあまり無いのでしょうね。
でもこのまま年齢を重ねるとますます大変な状況になりますね。

「今度、きちんと血液検査しましょうね。」とお誘いしましたが、さて、どうなるか・・・。

子どもの貧血 原因と対策

女性の貧血についていろいろ書きました。
それでは、次は「子どもの貧血」について書こうと思います。

胎児はおなかの中でお母さんの鉄を奪い取って成長します。
でも、お母さんの鉄欠乏がひどい時には、「お腹の中が居心地が悪くてだめだ」ということで、早めに出てきてしまいます。

未熟児、低出生体重児は貧血状態で生まれてきます。
このことを心に留めていただいて、鉄を添加した未熟児用のミルクを使っていただきたいと思います。
赤ちゃんがミルクを嫌がって飲まないようでしたら、母乳をあげるお母さんが食事やサプリメントで鉄を取るようにしてください。

子どもさんの貧血の原因として「牛乳貧血」というものがあります。
1~3歳くらいの幼児で、牛乳を1日400~500ml以上飲んでいる子によく見られます。
牛乳の成分のせいで腸から出血するのが原因らしいです。
牛乳はあまり早くから飲ませないほうがいいですね

母乳や乳児用のミルクは大丈夫です。

鉄欠乏は亜鉛欠乏と同時に現れやすいものです。
乳幼児のアトピーは「鉄欠乏」「亜鉛欠乏」のサインです。
また、免疫力が低下して、感染症にかかりやすくなります。

発達障害のカテゴリーで述べましたが、幼児の鉄欠乏は体だけでなく、精神発達にも影響します。
発達障害ではないか、と思われるような行動(落ち着きがない)や、状態(言葉などが遅い)が現れます。

小学校中学年~高学年になって身長が伸びたり体重が増えたりすると、貧血体質の子どもは体調不良になったり、精神的な不安定さが現れます。
成長痛といって、足やひざが痛む時も、鉄欠乏かな?と思ってください。

お医者さんに行って「鉄欠乏性貧血ですね」と言われた時は、かなりひどい貧血だと思ってください。
時に鉄の静脈注射を提案されることがあるかもしれません。
これはフリーラジカルを産生するので、後で具合が悪くなったりします。

そもそも鉄は重要な栄養素でありながら、周囲を酸化する危険な物質でもあります。

もっとも安全に鉄を採るには、たんぱく質に包まれた状態で、口から腸を経由していくことが大切なのです。
つまり、たんぱく質と結合した「ヘム鉄」(レバー・赤身の肉や魚)を食べることが一番いいのです。
腸の粘膜には鉄を貯蔵する働きがあり、必要なだけ吸収して余分は排出します。
静脈注射では、そういうコントロールができないのです。

人の体というものは本当にうまく出来ていて、本来持っている力を発揮できるようにもっていけば、問題なくやっていけるのです。



貧血 言い忘れたことあれこれ

思い出すままに貧血(鉄欠乏性)について書いてきました。
言い忘れたこと、思い出したことを書いて、「貧血」のテーマを終わりにしたいと思います。
初めて新宿溝口クリニックの勉強会に行った時、お話してくれたのは定(じょう)真理子さん、クリニックのチーフカウンセラーでした。
その時のテーマが「鉄欠乏性貧血」でした。鉄の働き、吸収のしくみ、貧血の症状の見分け方、なぜ貧血が見落とされるのか・・・。
2時間近くじっくり話してくれました。
ああ、面白い!なんて面白いんだろう!
それ以来機会あるごとに勉強会に参加しました。
長野から東京に行くのは大変でしたが、新しいことを吸収する楽しさ、それともう一つは子どもの改善のためにモチベーションを上げておかねば、という気持ち、その二つでせっせと通いました。
定さんにはその後もずっとお世話になりました。今も助けてもらっています。
2008年から年に1回「栄養療法」の勉強会を上田市や東御市で開いているのですが、そのほとんどに来てくださっています。
栄養療法を上田地域に広めたい、という私の思いに応えてくれているのです。

定さんは不妊治療や子育ての分野を得意とされていて、いつも「鉄」の大切さを話して下さいます。
鉄が十分あるとお腹の中の赤ちゃんは、ふかふかのベットに寝ているようなもの。
貧血だと硬くて居心地の悪いベットになってしまいます。早産で産まれてしまうのは、居心地が悪くていられないから。
産まれてからも鉄は重要な働きを担ってくれます。
粘膜を丈夫にするのも鉄の働きです。貧血があると風邪をひきやすい、下痢をしやすい。腸の働きが悪くなるとアレルギーやアトピーなどの原因にもなります。
体を構成する「コラーゲン」はたんぱく質+鉄+ビタミンCで作られます。この3つが体内に十分あると、ピチピチのお肌になるわけです。不足するとしみやソバカス、お肌のたるみの原因になります。
また、前回お話したように、「更年期」を苦しんで過ごすか、楽に過ごすかは実は「鉄」が足りているかどうかにかかっているのだそうです。
こうしてみると、女性と鉄は本当に切っても切れない関係にあることがよくわかりますね!

鉄欠乏を改善するには。

前回書いたように、肉を食べ、レバーや内臓を食べても、なかなか貧血は改善されません。
鉄の代謝はとても「閉じた」状態にあるのだそうで、入るのも出るのも少ないのだそうな。
だから1ヵ月や2ヶ月レバーを食べてがんばっても、なかなか改善しないのです。

私事で申し訳ないのですが、こんな経験をしました。
子どもが東京の新宿溝口クリニックにかかって治療をしていた頃のことです。
「栄養療法」では、食事の変更(甘い物や精製炭水化物を止める、たんぱく質をしっかり摂る)と共に、栄養素の補給のためにサプリメントを飲みます。
医療用の高濃度のサプリメントで、かなり高価なものです。
月に1回サプリメントが送られてきます。その時に何かミスがあって、開けてみたら違う人宛のものでした。
電話で説明して、送り返したところ、「ご迷惑をかけて申し訳ない」と、サプリメントが10日分余分に送られてきました。
子どもは「今でもいっぱい飲んでいるのに、そんなもの貰っても・・」と、とても嫌そうでした。
高いものを、もったいない!
と思った私は、それを自分で飲むことにしたのです。
1日3回飲むので、全部で30パックありました。それを1日1回30日かけて飲みました。
驚きでした。
当時、更年期の入り口にいた私は、生理の前一週間は、頭がぼーっとして、細かい作業ができず、イライラしたりして、かなり困っていました。ただ、困るのは生理の前だけなので、その前に面倒な仕事は片付けておいたりして、なんとかやりくりしていました。
30日飲んだ間に生理が来ました。何の困ることもなく、朝起きたら生理が来ていました。
嘘でしょ。ありえない。と思うくらい簡単に生理が来ました。
その時に私は「栄養療法」の凄みを体で感じることができたのです。子どもの飲んでいた量の3分の1でこの効果・・。

残念なことに、普通の病院で出してくれる鉄剤は吸収の良くない「三価鉄」です。飲んで胃が痛くなる人も多いです。
ドラッグストアなどで売っている「ヘム鉄」というサプリメントは実はヘム鉄はほんの少ししか入っていないんだそうです。
もっと質のいいサプリメントが手軽に買えたらいいなあ!と切実に思います。

じゃあ、どうすればいいの?
とりあえず、こつこつと食事に赤味の肉や魚やレバーを取り入れていくこと。
「三価鉄」を飲む時には、お茶やコーヒーなどの吸収を阻害するものを飲まないこと。
そして、ビタミンCを一緒に摂ること。
これを1年、2年というスパンで続けてみること、ですね!

プロフィール

poco a poco

Author:poco a poco
加賀瀬みどりです。愛知県出身の60歳です。上田に家を建てて20年近く。高校の講師を19年間続けてきました。2015年7月より上田市内で「子育てカウンセリングルーム」を開設しました。自分の家族の体験から栄養の大切さに気づき、「栄養療法」の勉強を続けてきました。この勉強はかれこれ9年になります。今までの考え方を覆すような驚きの連続でした。勉強したことを生かして、子育てに悩むお母さんがたの手助けをしたいと思っています。

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