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スーパーサイズ ミー!

本物の味をぜひ教えてあげてください!とお話したら、「スーパーサイズ ミー」という映画を思い出しました。

アメリカのドキュメンタリー映画で、ご存知の方もいると思いますが・・。
あるジャーナリストが「マックのスーパーサイズを3ヶ月食べ続けたらどうなるだろう?」と考えて、実際に自分でやってみる、という内容です。
最初に病院で健康診断してもらって、すべての数値がよろしい、ということを確認してから始めます。
1日3回の食事はすべてマックで食べる、スーパーサイズはいかがですか?と聞かれたら必ず、くださいと言う、これがルールです。

その後、彼の体重は増え続け、肝臓の機能などが軒並み悪化し、2ヶ月を過ぎた時点で病院の医師から「命に関わるから中止しなさい」とドクターストップがかかります。
そして、これは怖いな、と思ったのが、どうやらマックの食べ物には「中毒性」「依存性」があるらしくて、止めようと思っても止められない、もっともっと食べたい!という気持ちになるところです。

彼は、医師や彼女に止められながらも、なんとか3ヶ月やり抜いて、命も落とさずに済んだので、まずはめでたしめでたし、なのですが・・。
所々に挟み込まれるアメリカンな映像がかなりショッキング。
子どもたちを長く顧客として囲いこむために、マックは「給食事業」に参入しようとします。
そうです。小学校の給食がマックになるわけです。
そのために、学校に寄付をしたり、バックマージンを渡したり。
日本と違って、アメリカでは給食の内容も学校ごとに決められるんですね。
それにしても、やばい、やばすぎる給食ですよ。
うちの学校の生徒に話したら「いいなあ、毎日マック食えて。」・・違うだろ!(*`ω´*)

この他にもちらりと出てくる映像なのですが、逆に「新鮮な野菜、肉、果物などを使ったいい給食」に変えたという学校(ハイスクールだったかな?)も出てきます。
そこは校長先生が「問題行動が減って、生徒がとても落ち着いた」と語っていました。

日本では「学校給食」という制度があって、そのおかげで戦後の貧しい時代から、現代の飽食の時代まで、日本の子どもたちの心身を育んできました。
糖質が多すぎる、とか加工食品が増えた、とか、パンと牛乳が多くてちょっと、とかいろいろ不満はありますけれど、少なくとも企業に丸投げするようなことにはなっていませんし、地域によっては本当にすばらしい「食育」を実践しています。
上田市の旧真田町では教育長のすごい実践があります。今でも真田地区の給食は健康的でおいしいそうです。
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偏食 その2

発達障害の子どもさんを育てているお母さん方の「食事」についてのご苦労をもう少し書きたいと思います。

私の知っている人も、特に幼児期には本当にたいへんだった、と話してくれました。
野菜が嫌いで、汁に入っているとどんな小さなかけらでもていねいに選りだしてしまうそうです。
それで、仕方なく野菜はすべてすりおろしてまぜていたそうです。
別の方は、キャベツ、じゃがいも、にんじんなどいろいろな野菜を柔らかく煮てミキサーにかけてどろどろにしたものを、保存袋に入れて冷凍にしておくそうです。小分けにしてその都度解凍して使っているそうです。
これならすぐに使えて便利ですね!

逆にカリカリした食感が好きな子もいて、「きゅうりに味噌をつけたものしか食べない」とか「たくわんしか食べない」という子も。
食感はそのままにして、きゅうり→にんじん、大根など別の野菜にしてみる?
たくわんばっかりでもなんなので、こちらはきゅうりの1本漬けにしてみる?
なかなかうまくはいきませんが、何かのきっかけで食べることもあるので、「今日はトライしてみるかな(いつものやつも準備しておいて)」くらいに考えてやってみてはいかがでしょうか?

ネットで読んだ話でも「なるほどね~!」というものがいろいろありました。
5種類の食材しか食べないので幼稚園の3年間、それだけを繰り回してお弁当を作った。
すごいです!お母さんがんばりましたね!
何となく机の上に置きっぱなしにしていた料理本を見た子どもが「これが食べたい」と言うので半信半疑で作ってみたらちゃんと食べた。
アスペルガーの子どもさんはとても律儀です。自分の言ったことに責任を取ったわけね。
でもお母さんは嬉しいですよね!

今までの記事をお読みになると分かるように、
栄養で治療するためには、ある程度の種類の食材が食べられないと無理なんです。

私は「汁物」が食べられるようになるといいなあ、と思っております。
離乳期に昆布やかつおからちゃんと取った出汁で野菜などを煮て食べさせてほしいです。
洋風スープもインスタントのコンソメではなくて、鳥の手羽先などをゆっくり煮たものがいいのではないかと思います。
これらは一つには「本物のだしの味」をインプットするためのものです。
赤ちゃんにはそういう味のセンサーを身につけさせてあげたい。
ああ、おいしい。これがおいしい!というセンサーです。
それは同時に人工的な味に違和感を持つセンサーも育てると思います。

マ○クやケ○タが大好きで、いつもそればっかり食べている・・これはまずいでしょう。
体にいいもの、必要なものが分かるって、今の世の中を生きるためには重要なことではないでしょうか?

グルテン・カゼインを除去する

グルテン・カゼイン アレルギーの話の途中になってしまいました。今回はその続きを。

そもそも、グルテン・カゼイン アレルギーなんてあるの?
本当にGFCFの食事療法をやると、効果があるの?
という疑問が湧いてくると思います。
そんなことをしても意味はない、と切って捨てるかたもいらっしゃいます。
そんなことで発達障害が良くなるわけない、と多くの方が思われることでしょう。

私自身の結論を言いますと、可能性があるのならやってみるといい、です。
ジュリー・マシューズさんの本によれば、実施者の65%に効果があったと書かれています。
特に、お腹の問題(下痢、便秘をくり返す。便が臭い、おならが臭い)などを抱えている場合や、偏執的に牛乳やパンばかり食べて、食べた後にボーっとしているとか、ハイテンションになるとか、頭を地面に打ち付けるなどの自傷行為をする場合などは、効果が見込めるようです。
それに、前にも書きましたが、GFCFの食事に変えることには特に危険がないのです。
カゼインの場合はおよそ3週間、グルテンの場合は3~6週間くらいで毒性が体から消えていくそうです。

手順としては
1 カゼインを含む食品を除去(1~2週間)
2 カゼインに加えて、グルテンを含む食品を除去(3~6週間)
3 引き続き、GFCFを半年間続ける

のだそうです。ちょっと待って、幼児ならともかく小学生以上は給食があるし・・。
その場合は夏休みや春休みといった長期休みの時に試してみるのが良いと思います。
それで手ごたえがあったら、学校の先生に相談してみてはどうでしょう。
学校も子どもたちへの個別対応をしてくれるようになってきました。
アレルギーの子も増えていますので。
ただ、自校給食でなかったりすると、対応できないこともあります。先生の裁量権を越えてしまうので。
その場合はお弁当を持たせることになるかもしれませんが、こういう子どもも増えているので、情報を集めて同じような子どもさんはどんなふうにやっているのか聞いてみるといいですよ。

GFCFについては
『発達障害の子どもが変わる食事』(ジュリー・マシュズ著)
『いつものパンがあなたを殺す』(ディビット・パールマター著)
『ジョコビッチの生まれ変わる食事』(ノバク・ジョコビッチ著)
などいろいろな本が出ております。

偏食 その1

小さい子どもには偏食はつきものですが、発達障害の子どもはそれはそれは凄い!という話をあちこちで聞きます。

『アスペルガー・ADHDを飲んで食べて改善、落ち着きと集中力を取り戻す食事160』という本を見つけたので、どんな本かな、とアマゾンのレビューを読んでみたら、「ししゃものマリネ!こんなもん食べられる訳ないでしょおおお・・!」「買ったけど何の役にも立たない本!」とみなさんぷんすか。
たいへんなお怒りです。
でもたしかにそうなんですよね~。
牛乳とパンしか食べない。白いご飯と納豆しか食べない。
骨のある魚やすっぱいものなんか食べさせようものなら、どんな騒ぎになることか・・。
中にはチョコレートしか食べないとか、20歳まで牛乳しか飲まなかった、という超ツワモノも!

思い立って「発達障害・偏食・ブログ」で検索してみると、色々な方々の体験談が出てきて、大変勉強になりました。
読んでいるといろいろと工夫して食べられるものを増やそうと努力されているお母さんの姿に、心が熱くなりました。
作っても作っても食べてくれなくて、悲しくて悲しくて、という方もいれば、ともかく並べて他の家族とわいわい食べて、手をつけなかったらさっさと他の人が食べてしまう、というおうちも。
ただ、多くの子どもさんが、幼稚園などの集団に入ると少しずつ食事や生活の仕方を学んで、食べられるものが増えていったり、友人との関わり方を学んでいかれるようです。
ですので、「今は食べられなくても、そのうちなんとかなるだろう」という思い切りは大事かもしれませんね。

ジュリー・マシューズさんの『発達障害の子どもが変わる食事』の中には、こんなことが書いてあります。
「まず、よく食べるメニューの歯ごたえや噛む音、食感、味などに注目しましょう。というのも、新しい食材も子どもの好みの舌触りや味にすると抵抗なく食べてくれることが多いのです。裏ごしした液体のような舌触りの食べ物だけを食べる子どももいれば、固いものばかりを好んで食べる子どももいます。・・・また、新しい食べ物を追加することは、数ヶ月かけておこなうプロセスであることを最初から覚悟して取り組みましょう。どうか忍耐強く、子どもとの信頼関係を大切にして行ってください。・・・「無理やり食べさせられた」という経験は、その食品に対する恐怖や嫌悪感を子どもに植え付けるだけです。・・・子どもが有害な食品をとらないよう厳しく管理することは大切ですが、今後食べてほしい食品に関しては、ゆっくりと忍耐強く勧めていきましょう。そのほうが最終的にはうまくいくはずです。」
ということなので、あきらめず、無理強いせず、でもしつこく、という感じでしょうか?

ひとつ面白かったのが、子どもたちの中には「グルテン・カゼインの中毒」になっている子がいるので、GFCFという食事療法をすることで中毒から脱して肉や野菜を食べるようになる、というくだりです。
私はまだそういう経験が無いので、本当かどうかぜひ試してみたいです。

「アレルギー」のカテゴリーで紹介しましたが、グルテンフリーの米粉パンやグルテンフリーホットケーキミックスなどを代替に使いますね。小麦を使わない「糖質制限の麺やパスタ」もあります。
乳製品を使わない製品も、アレルギーやアトピーの子どもさん向けのものがあって便利です。
グルテンフリー・カゼインフリー・糖質制限・通販などのキーワードで検索してみてください。
江部先生のところでやっている「糖質制限ドットコム」では小麦粉を使わない製品がいろいろあります。「iherb」のサイトにはGFCFの製品や使えそうなサプリメントもあります。

1回では書ききれないので、続きは次回に。

こんな食べ物が子どもの心と体を弱らせる

『発達障害の子どもが変わる食事』の第2章では、発達障害の子どもが消化器官に問題を抱えることが多い、ということから、消化と腸のことについて詳しく述べられています。

「私たちが日々口にするものによって、腸の状態は良くも悪くもなります。ここで心に留めておいていただきたいのは、医学的な診断がつくような明らかな症状はなくとも、腸が正常に機能していない場合がある、ということです。
そして、何より重要なのが、その腸の状態が脳にまで悪影響を及ぼす、という厳然たる事実です。

遺伝的な「弱さ」を抱えている発達障害の子どもたちに「食物過敏」(IgG抗体によって引き起こされる遅延型アレルギー)は破壊的なダメージを引き起こす可能性があるのだそうです。
そして、数ある食物過敏の中でも「小麦」と「乳製品」が最も破壊的なダメージを与えるようです。
前にも「アレルギー」のカテゴリーで書きましたが、もともと粘膜が弱くて消化や吸収に問題を抱えている子どもに抗生物質、早期の離乳食、カンジダ菌の繁殖が起こると、「リーキーガット症候群」という腸の粘膜の機能が破綻する症状を起こします。
カンジダ菌は「真菌」というカビの一種で、体が健康な時には善玉菌と共存しておとなしくしているそうです。
ところが、抗生物質によって善玉菌の勢力が弱まるとカンジダ菌が増殖して、その代謝物が脳の機能を破壊し、免疫力を下げてしまうのだそうです。

それに対応する食事方法も書かれています。以下の物は避けるべき食品です。
たいへん細かいので、ざっくりと書いておきますね。
気になる方は、本を買ってよく読み込んでくださいね。
精製された砂糖、小麦などを使った食品、人工甘味料、香料、保存料、
乳製品、チョコレート、ドライフルーツ、きのこ類、酢、しょうゆ、パンなどのイースト菌を使ったもの・・・などなど。

「子どもが同じ食べ物ばかりを異常に欲しがるのを「大好物なのだ」と単純に解釈せず、子どもが中毒状態になっているのではないか、と疑う目を持ちましょう。」
とマシューズさんの言葉にあります。
そうは言っても・・これとこれしか食べてくれないし・・という声が聞こえてくるようです。
次回は、偏食のことを。

『発達障害の子どもが変わる食事』

『発達障害の子どもが変わる食事』(ジュリー・マシューズ著 青春出版社)を買ったのは2013年のことです。
かなり、相当に興奮しました。すごくインスパイアされました。
彼女はアメリカで自閉症などの発達の問題を抱えた子どもたちに食事の指導をしている方です。
医師ではなく、栄養コンサルタントという肩書きです。
日々の栄養指導から得たノウハウや知見がいっぱいで、子どもさんのことが心配なお母さんには、ぜひ買ってもらって繰り返し読んでいただきたいと思う本です。新書なので安価ですしね!

そう思ったので、一大決心をして、アマゾンにリンクを貼ってみました。
いやー、大変だった。アラ還のおばちゃんには・・・。
しかし、ブログのブの字も知らなかった私がこんなことができるようになるんだなあ・・(遠い目)

そんなことはさておき、その本の第1章には「結論から言うと、発達障害は神経の障害です。そして、その神経の障害を引き起こす根本的な原因は、体内の代謝システムの異常にあります。・・・発達障害のある子どもはそのプロセスが正常に機能していない部分があり、その結果、神経や神経伝達物質の働きに支障が出ていると考えられます。」
と書いてあります。難しいですね~。
でも、「何よりすばらしいのは、食事やサプリメントによって代謝経路が正常に機能するようになり、子どもの症状が改善していくという事実を発見したこと」を読むと、何だか嬉しくなりますね。

多くの方は(たかが)食事で「一生治りません」と言われた障害が良くなるものか、と思われることでしょう。
私も自分の子どものことが無ければ同じように思ったことでしょう。
「おたくのお嬢さんは一生治りません。アルバイトかデイケアに行ければ御の字ですよ」と精神科の先生に言われたことを、「はい、そうですか。」と鵜呑みにしていたら、今の私たちはありません。
思い返せば、「こんな奴に任せておいては駄目だ」と自分で調べて動き出したことで、私たちの人生は大きく転換していったのです。

本当に発達障害?

さて、いよいよ「発達障害」というカテゴリーでお話を始めます。

最近発達障害と診断される子どもさんが増えて、日本全体では6%くらいの割合になっているそうです。
私は長年教育の現場で働いてきました。たしかに昔から「ちょっと変わった子」はいましたし、「落ち着きのない子」もけっこういました。
でも今は、近くの養護学校(特別支援学校)が定員いっぱいで、程度の軽い子は多少無理をしても普通の高校に行く、と聞いたことがあります。ですから、客観的に見て増えているのだろうな、と思います。

おうちの方が、この子は発達障害かも?と思った時、こんなことに気をつけてほしいです。

1 低血糖症ではないか?
  「低血糖症」のカテゴリーを読んでみてください。
  感情の起伏が激しい。調子に乗って大騒ぎをするかと思えば、急に落ち込む。
  ちょっとしたことで怒りを爆発させる、切れやすい。
  これは、低血糖症の症状の1つです。糖質に片寄った食生活をしていないでしょうか?

2 鉄欠乏性の貧血ではないか?
  「貧血」のカテゴリーを読んでみてください。
  鉄欠乏性の貧血は体のだるさや疲れやすさ、風邪を引きやすいなどの症状と共に、精神面でも問題が出ます。
  頭がうまく働いていない、という感じでしょうか。注意力が散漫であったり、人とのやりとりがうまくできなっかたり、発達障害と診断されるような症状が現れることがあります。

3 コレステロール値が低くないか?
  「コレステロール」のカテゴリーを読んでみてください。
  コレステロールの低い子どもは、落ち着きが無く衝動的な行動をすることが分かっています。
  発達障害と診断された子どもでも、EPAやDHAを補給することで、かなり脳の機能が改善するそうです。
  「脂質」のカテゴリーも読んでみてください。

4 グルテンやカゼインにアレルギーが無いか?
  「アレルギー」のカテゴリーを読んでみてください。
  小麦粉に含まれるグルテンや乳製品に含まれるカゼインを止めることで、自閉症の症状が改善するという話をよく聞きます。
  実はグルテン、カゼインアレルギーだった、ということもあるかもしれません。

「発達障害」はおそらく1つの原因で起こるものではないだろうと思います。人それぞれ、この子はこういう原因だけれど、あの子は別の原因。もしくは幾つかの原因が重なり合って起こっているように思われます。
もしも上に書いた4つのことが原因であれば、「栄養を補給する」ことで改善できると思います。

ケトン食のチカラ

ついでに前回少し書いた「ケトン食」について、もう少し調べてみました。

ケトン食というのは、抗てんかん薬にも反応しない難治性のてんかんの子どもさんに行う食事療法です
先に述べたように、「ケトン体回路」を回さなければいけません。
ですので、1日あたりの糖質の摂取量を40g以下に制限します。
一回の食事で20gを越えないようにします。これは江部康二先生のいうところの「スーパー糖質制限」と同じくらいですね。
そうなると、主食は食べられないし、麺類やパンも駄目ですね。
砂糖はもちろん駄目ですので、甘味料(ラカントやパルスイート)を使います。
果物も糖が入っているので控えます。
たんぱく質は体重1Kgにつき、1~2g摂ります。少ないように見えますが、「たんぱく質」の項を読んでいただけると、意外にたくさん食べられることが分かります。
そして、油の量を増やすので、中鎖脂肪酸を使うとよいそうです。
マクトンオイル、MCTオイルなど、液状や粉状で溶けやすいものが製品化されているので、こういうものを味噌汁やシチューに振り入れるといいそうです。

このケトン食は海外では1920年代から行われていて、エビデンスもしっかりしているそうですが、日本ではあまり実施している病院がないそうです。
子どもさんのてんかんに悩んでいるお母さんはお医者さんに聞いてみてはどうでしょうか?
嘔吐や下痢などの副作用がある、と書いてある記事と、ゆっくり糖質を減らしていけば特に副作用は無い、という記事の二つがありました。
ほんとのところはどうなんでしょうか?
でも、内容的に見ると、重篤な副作用があるようには見えませんね・・。

もう1つ、今はやりの「ココナッツオイル」ですね。
こちらはアメリカで認知症が顕著に改善した、ということでブームになっております。
ココナッツができる南の国では、品切れ続出くらいの売れ行きだとか。
こちらも前回書きましたように「脳細胞を保護し、栄養を与える」働きがあるようです。
マクトンオイルやMCTオイルも実はココナッツから作られております。
中鎖脂肪酸というものの働きがいいようです。
しかも、ココナッツオイルは、腸のカンジタ菌の増殖を抑える働きもあるそうです。

酸化しにくいので、いためものなどにもOKだそうですよ。
いいことずくめのココナッツオイルですが、気をつけないと粗悪品が出回るそうです。
あまり安いものは止めておいた方がよいようです。

ケトン体ってなんだろう?

それでは糖質制限をすると上がってくる「ケトン体」とはそもそもどういうものでしょうか?

宗田先生の本『ケトン体が人類を救う』から引用させていただきます。
「ケトン体とは、脂肪酸並びにアミノ酸の代謝物です。アセトン、アセト酢酸、βヒドロキシ酪酸のことをまとめてケトン体と言います。
ケトン体は脂肪酸の分解により肝臓で作られ、血液中に出されます。
このケトン体は心筋、骨格筋、腎臓などさまざまな臓器で日常的にエネルギー源として利用されています。
基礎代謝の多くを占める骨格筋や心筋は、エネルギー源のほとんどが脂肪酸ーケトン体です。つまり、私たちはごく日常的に毎日24時間、「脂肪酸ーケトン体」エネルギーシステムを利用して生きています。
ところが、一般的に医者の誰に聞いても、ケトン体は悪いものであって、尿中にでも血液中にでもこれが出ていたら、飢餓か糖尿病の悪化かと言われてしまいます。これほど無害で、大切な役割を果たしているものを、毒物や悪魔のように思っているのです。

人間には糖を利用してエネルギーを作る「解糖系システム」と脂肪を利用する「脂肪酸ーケトン体」システムの二つがあるそうです。
糖を摂取しているうちは解糖系システムが動くけれども、糖がなくなると脂肪酸ーケトン体システムが動き出すんですね。
糖はグリコーゲンの形で体の中に貯蔵されていますが、12時間くらいでなくなってしまいます。それに比べて体脂肪は体の中に10kgくらい貯蔵されていますから、何も食べなくても、水だけあればかなり長く生きられます。
山や海で遭難した人が何日も食べなくても生きて発見されたりしますよね。
渡り鳥は脂肪を燃やして長い距離を飛んでいくそうです。

脳はブドウ糖しかエネルギー源として利用できない、といろいろな人が言っていて、「だから砂糖は必要だ」という広告が出たりしました。
でも人体は肝臓で、アミノ酸からブドウ糖を作り出せる(糖新生)し、しかもどうやら、脳はケトン体をエネルギー源として使っていて、むしろそちらの方が本来の姿なのではないか?ということを言われるようになっています。
重症の小児てんかんには、脂肪の割合が60%~80%くらいの「ケトン食」が有効だということが、再認識されていますし、認知症やアルツハイマー病などの脳の萎縮や退化にケトン食が注目されています。

また、宗田先生の本から。
「最近のように、糖質が豊富に存在し、食べられるようになってから、ブドウ糖を使ったエンジンを日常的に使うことが多くなっています。しかし、使いきれないくらいの糖質を摂取してしまうため、それを脂肪にして蓄えるようになって、肥満や糖尿病が増えてきたのです。
その証拠に人には「血糖を下げるホルモン」はインスリン1種類しかありません。しかし、「血糖を上げるためのホルモン」は5種類も存在しています。」

「鳥の卵を見れば明らかですが、卵の中は脂肪とたんぱく質だけで、いわゆるバランスというならまったくバランスは悪いのです。
そう考えると、胎児に糖質が必要なのでしょうか?もし胎児が脂肪をエネルギー源としているとしたら、今の妊娠中の食事指導はどう考えたらよいでしょうか。妊娠中は炭水化物を普段よりもたくさん摂ることを勧められていますが、それでよいのでしょうか。」

ケトン体が人類を救う

お正月に読んだ本で面白かったのが、『ケトン体が人類を救う』という本でした。
筆者は宗田哲男(むねた てつお)先生という産婦人科医です。

宗田先生は江部康二先生と同じように糖尿病に苦しんで、糖質制限食に行き着いた方です。
前書きに、「間違っている6つの神話」というものが書いてありまして、

① カロリー神話
  カロリー制限では糖尿病は治せません。
② バランス神話
  バランスよく食べましょう、という言葉はよく聞くけれど、糖質を60%も摂るのはおかしい。
③ コレステロール神話
  コレステロールが上がるから肉や卵を減らすのは意味がない。
④ 炭水化物は善玉神話
  肥満を引き起こすのは炭水化物です。
⑤ 脂肪悪玉神話
  脂肪は肥満の原因ではない。
⑥ ケトン体危険神話
  ケトン体は胎児や新生児のエネルギー源だった!

の6つです。

宗田先生は妊娠糖尿病の妊婦さんの指導を通じて、糖質制限食の可能性を実感し、手ごたえを得ておられたのですが、なかなか理解が得られなかったそうです。
先生のクリニックで出産した糖尿病の妊婦さんは、糖質制限をすることで血糖値のコントロールがうまくいき、余分な体重増加が無く、しかも赤ちゃんは3000g前後の適正な大きさで生まれてくるそうです。
そして、宗田先生は糖質制限をすると値が上がってくる「ケトン体」という物質が、じつは胎児や新生児でも非常に高値であることを発見します。

その事実を学会で発表しようとしたら、他の医師たちが押しかけてきて、「妊婦に糖質制限なんかするな!」と大騒ぎになったそうです。
しかも押しかけてきたのは「糖尿病の専門医」ばっかりだったそうです。
宗田先生は「私は胎児や新生児はケトン体が高値である」ということを言いたいだけなのに、こいつらはいったいなんなんだ!ということで、大喧嘩になります。
ここらへんの描写がとても面白いんです。

でも、糖尿病の妊婦さんの大変さが書かれているところを読むと、「面白い」なんて無責任なことは言えません。
カロリー制限、炭水化物60%の食事では、糖尿病が管理できなくて、結局巨大児になってしまったり、帝王切開になってしまうのです。妊婦さんにとっては、子どもを守れるかの大変な局面ですからね・・。
そして「妊娠中の高ケトン体は奇形や障害の原因になる」と学会発表で非難されるのですが、ケトン体測定器を手に入れて、胎児や新生児のケトン体を測定した結果は、前に述べた通り、そもそも胎児や新生児はケトン体をエネルギーとしているという事実が分かったのでした。

これからも、医学や栄養学の見解はどんどん変化していくと思うのですが、今までの見解にしがみついて、実証的な目で見られないということは、困ったことですね。
そういえば、夫の主治医も8年前にローカーボ、ハイプロテインの食事にしたい、と私が言ったら「そんなことをしたら、ケトアドーシスになる(ケトン体の値が高くなりすぎて危険な状態になる)。腎臓がやられる。」と怒りましたが、最近は何も言わなくなりましたよ~。



プロフィール

poco a poco

Author:poco a poco
加賀瀬みどりです。愛知県出身の60歳です。上田に家を建てて20年近く。高校の講師を19年間続けてきました。2015年7月より上田市内で「子育てカウンセリングルーム」を開設しました。自分の家族の体験から栄養の大切さに気づき、「栄養療法」の勉強を続けてきました。この勉強はかれこれ9年になります。今までの考え方を覆すような驚きの連続でした。勉強したことを生かして、子育てに悩むお母さんがたの手助けをしたいと思っています。

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