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パニック障害と栄養不足

急に激しい動悸やめまい、息苦しさを感じて、死ぬかもしれないという恐怖を覚える。パニック発作に悩まされる人は多いです。
心電図やMRI検査、血液検査などいろいろな検査をするも、異常なし。
そうなると心療内科を勧められ、抗不安薬などの投薬が始まります。

栄養的に見ると、「鉄欠乏」「低血糖症の発作」が疑われます。

実際に栄養療法のクリニックで、5時間糖負荷検査という検査をやってみると、大体4時間あたりで血糖値が異常に低下して、それをなんとか上げようとしてカテコルアミンが大放出されます。
その結果、激しい動悸やめまいに襲われて、「ああ、そうだったのか!」と病気に気づくのだそうです。
糖尿病かどうかを調べる糖負荷検査は2時間までしか調べません。だから、気づかない人が多いようです。

また、同じ検査をしても、血糖値は激しく上下しているのに、平然としている人もいるそうです。
おそらくその違いは、鉄欠乏があるかないか、コレステロール値がある水準に達しているかどうか、などの栄養状態が影響しているのではないでしょうか?
また、筋肉が十分あるかどうか、も関係してくると思います。
筋肉はインスリンがなくても糖を取り込んでくれるからです。

そうやって考えてみると、パニック障害が女性に多い理由もなんとなく分かりますね。
男性でもほっそりした方に起きやすいのではないでしょうか?

こういう症状をすべて「こころの問題」としてしまうのは、とても問題、だと思います。

ストレスのある職場(とか学校)に耐えられなくなって、体が悲鳴を上げているんですよ、なんて言われると、「そうかもしれない」と思いますよね。
確かにストレスを避けるために仕事や学校をやめたり、別のところに行ったりすることが有効な場合もありますが、食事を変えて栄養を補うことでストレスを乗り越えられるなら、その方がいい場合もあると思います。

貧血気味でアルブミン値(血液中のタンパク質)が低い人は、薬の効きが悪くて、副作用が出やすいそうです。
なぜかというと、薬を乗せて全身を巡る血液の働きが弱いため、薬が効かない→大量投与になるからです。

パニック障害に悩む方で長期間お薬を飲んでいても改善しない人・・・は栄養療法による検査をお勧めします。
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統合失調症と栄養不足

統合失調症、少し前までは「精神分裂症」と呼ばれていました。
これは呪われた病。一生お薬を飲み続けなくてはいけない、不治の病、ということを言われています。
病気としての歴史も、遡ると大変古くから存在しているようです。

心の病についていろいろと調べている時に、「統合失調症は症候群である」という記述を見つけました。
症候群(シンドローム)という名が付くと、ひとつの原因ではないが、同じような症状を現すもの、という意味のようです。

統合失調症は「幻覚、幻聴」などが現れると、そう呼ばれるようです。
ただ、その原因はひとつではない、ということでしょうか?

ビタミンB群の仲間である「ナイアシン」のカテゴリでお話しましたが、アドレナリンが酸化してできた「アドレノクロム」という化学物質が幻覚や幻聴を引き起こすことを、エイブラム・ホッファー先生とハンフリー・オズモンド先生が発見しました。
そして、アドレノクロムを還元するのに「ナイアシン」が有効だということを発見して、論文に書いて発表しておられます。

ホッファー先生の著作「統合失調症を治す」や大沢博先生の著作「食事で治す心の病 Ⅰ、Ⅱ」には、どのようにして統合失調症の症状を緩和していくか、という具体的な方法が書かれています。

統合失調症に悩まされている方や、そのご家族にはぜひ読んでいただきたい本だと思います。

前に述べたように、統合失調症は「症候群」で、いくつかの原因があるようです。

まず、注意すべきは「低血糖症」です。
精神的な病は低血糖症の海に浮かんでいる
アメリカの栄養療法医、マイケル・レッサー先生の言葉です。

低血糖症は多くの精神疾患の土台を作るものなのです。
生まれつき、血糖値が不安定になりやすい体質の上に、糖質過多の食生活や、貧血、タンパク不足が原因で病を発症します。

それ以外にも「食物アレルギー」が原因となる場合が多くあります。
グルテン・カゼインに対するアレルギー。卵、大豆製品へのアレルギーなどの「遅延型アレルギー」が原因となる場合もあります。

ホッファー先生は「統合失調症の方は、ビタミンB群を多く必要とする方々なのだ」と述べられています。
普通の食事では必要なB群がまかなえない人たちなのだそうです。

統合失調症の患者さんは、「とても頭がよくてクリエイティブ」なのだそうです。
頭の回転が速いために、激しく集中してしまうために、ビタミンB群を消費してしまい、病を発症するのだそうです。

ですので、「糖質制限」「ビタミンB群とナイアシンの大量摂取」「アレルギー食材を発見して制限する」ことが重要になります。


うつ病と栄養不足

一時期よりは少なくなっていますが、今も「うつ病」に苦しむ方は多いようです。
「こころの風邪」などと言われて、投薬治療を勧められますが、よくなる人もいるけれど、薬を飲んでもなかなか症状が改善しない人も多いようです。

「栄養」の観点からみてみると

まずは「低血糖症」ではないか?と疑います。
低血糖症についてはカテゴリを作ってあるので、そちらと併せてお読みください。
精製された糖質を摂りすぎることで、体のバランスが崩れて血糖値を正常に保つことができなくなる病気です。
血糖値の乱高下によってアドレナリンやノルアドレナリン・・これらをカテコラミンと呼びます・・が頻繁に出て、下がった血糖値を上げようとします。ところがこれらのホルモンは救急車や消防車のようなもので、しょっちゅう出動するものではないのです。
アドレナリンは攻撃的な感情を刺激し、ノルアドレナリンは恐怖、不安などの感情を刺激します。
そのために精神のバランスを崩してしまうのです。
特にノルアドレナリン優位の人は、病院に行けば「うつ病です。」という診断を下されるのです。

次に、女性の場合に多いのが「鉄欠乏性貧血」ではないか?ということです。
貧血についてもカテゴリをご覧ください。
鉄欠乏になると、体の不調だけでなく、精神的にも落ち込んだり、不安が強くなったり、神経質で細かいことを気にする、といったこころの症状が出ます。
生理の前に不安定になったり、頭痛に悩んでいる人も多いです。

男性の場合だと「亜鉛不足」のケースも多いようです。
亜鉛は貝類、肉や魚などの動物性食品に多く含まれています。加工された食品やファーストフードなどに偏った食事をしていると、簡単に不足してしまいます。
忙しい会社員など、きちんと食事を食べない人は要注意ですよ。

そして、この3つの原因すべてに共通するのが、「たんぱく質不足」です。
たんぱく質を食べないで、糖質に偏った食事をしている。→ 低血糖症
肉や魚が苦手で、めったに食べない。→ 鉄欠乏性貧血
加工食品、ファーストフードばかり食べて新鮮な肉や魚を食べない。→ 亜鉛不足

という場合が結構多いのです。

たんぱく質は体の中で分解されてアミノ酸になります。それを材料にして、脳内伝達物質が作られます。
材料がなくては作ることができませんよね。
セロトニン再取り込み阻害剤を使っても、セロトニン自体を増やすことはできません。

また、脳内伝達物質が作られる過程で、ビタミンB6やナイアシンなどのB群、鉄、亜鉛、マグネシウムなどのミネラルが補酵素として働きます。
これらの栄養素の不足があっても、脳内伝達物質がうまく作られません。

この他にも

お酒をたくさん飲む→ ナイアシン不足でうつ症状
コーヒー、タバコなどを大量に摂る→ 血糖値の不安定やビタミンCの不足
副腎疲労症候群
睡眠時無呼吸症候群

など、さまざまな原因で「うつ症状」が起きるのです。

本当の原因を探ることなく、「投薬」してもすっきり治ることは少ないのではないでしょうか?

自分の体について知りましょう!

自分の子どもの病気から「栄養療法」に出会った私は、栄養について勉強できる機会を探していました。
残念ながら栄養士を育成するような機関では、私を満足させるようなものは得られませんでした。

栄養の勉強なら栄養士、と誰もが考えるところですが、栄養士さんの学ぶものは残念ながら40年前の知識のようです。
学校で叩き込まれた知識を金科玉条のごとく大切にして、それで栄養指導をしてみえるのですが、どのくらいの人が改善するのでしょうか?
例えば糖尿病の食事指導をして、いったいどのくらいの人が改善しているのでしょうか?
毎年多くの人が、腎臓の機能が低下して透析を受けることになったり、糖尿病によって失明したりしています。
そのことについて、栄養士さんはどう思われるのでしょうか?

少々とげのある言い方をしてしまいましたが、私は栄養士さんにもっと新しい勉強をしていただきたい。
栄養、食べ物の持つ力を本当の意味で知っていただきたい。
自分の指導でみるみるうちに改善していく患者さんの姿を見て、仕事にやりがいを持ってもらいたい。
と思っているのです。

私は本当に幸いなことに、「分子整合医学」を広めるために活動しているところで、基本的な栄養の働きや、栄養をどのように治療のツールとして使うか、という勉強をすることができました。
そこで学んだことは、たくさんたくさんありますが、根本的なことで重要なこと、それは
「Know Your Body」 ・・あなたの体を知りましょう・・ということだと思います。

自分の体は他人とは違う、世界でたったひとつの「自分」です。
ひとりひとりの顔形が違うように、体の機能もひとりひとり違うのです。
だから、必要な栄養素も人それぞれで違うのは当然なのです。

それをすべて一緒くたにして「あれをこれだけ食べましょう」「これが体にいいです」と言うのは実はおかしなことなのです。

TVで「これが体にいい」「これが○○に効く」と放映すると、スーパーの棚からその食材がなくなる・・こんなばかばかしいことをいつまで続けるのでしょう?

栄養は実は「パーソナルなこと」なのですね。
自分の体の特性を知って、自分に合った栄養摂取のやり方を知る。
これは難しいことかもしれませんが、自分にしかできないことです。
そして、これができると本当の意味で健康になれるのです。

体験を振り返って思うこと

さて、長々と「私の体験」を書かせていただきました。
まだこれから、大学に行って卒業する、就職する、というお話が続くのですが、ここで一旦区切りをつけてみたいと思います。

何度も言いましたように、「人は自分の体験から話をする」ものです。
だから、常に「自分の体験がすべてだ」と思わないようにしないといけません。
100人の人がいれば100人の体験があるはずです。

私もそう思っていたので、「これは私と子どもの特別な体験だ」という認識を持っていました。
それが、たまたま溝口クリニックの患者会に出たら(講演会のオフ会)同じような体験をされた方がたくさんいたのです。

ああ、そうなんだ、うちだけじゃないんだ!
こんなにたくさんの人が栄養で治っているんだ、と思いました。

もちろん、うまくいかなかった人もいらっしゃると思います。
今も苦闘されている方もいらっしゃることでしょう。

「栄養療法」は進化を続けています。前には分からなかった病の原因が少しずつ分かってきています。
だから、あきらめないでほしいのです。
ありがたいことに、栄養には副作用があまりありません。
品質の悪いサプリメントを大量に使ったりすると良くないことがありますが、医療用のサプリメントを医師の指導の下で使うならば、本当に副作用は少ないと思います。

日本人は「お薬」が大好きで、しかも「お薬」無しでは医療が成り立たないのではないかと思うほど大量に処方されます。
「お薬」は両刃の剣です。
作用と副作用が必ずあります

私たちはそのことを身をもって知ることができました。
考えようによっては「得がたい体験をしたサバイバー」なのかもしれません。

こんな体験でも何かの参考になればいいなあ、と思ってブログを書いてきました。

代謝の病気の難しさ 15

たとえば怪我をしたとか、虫垂炎になったとかで手術をしたとします。
手術がうまくいけば、傷が治るとともに少しずつ体が回復していくと思います。
代謝がうまくいかない、という時はなかなかすっきりとは治っていきません。

内科のお医者さんはそういう経験が多いでしょうから、「糖尿病」「脂質異常症」など代謝の不具合からの病気は治りにくいと感じていらっしゃると思います。
私も子どもを見ていて本当に難しいなあと思います。
私は疲れたり、体調が悪かったりしても、たいてい2、3日でよくなります。
一晩ぐっすり寝れば、翌朝には元気になっています。
ところが子どもは1週間、2週間してもすっきり治るということがありません。

たまにはね、空が晴れて気持ちがいいなあって思う日もあるけど、めったにないんだよね。

と、よく言っていました。

食事を気をつけて、サプリメントを飲んで、体を動かして・・・それでも思うように体が動かなかったりしますし、そこにストレスがかかったりすると、また調子を崩してしまいます。

「自己免疫疾患」などもその類だと思います。
良くなったり悪くなったりを繰り返しています。

こういった病気のやっかいさは、なってみないと分からないかもしれませんね。
性格も少し疑い深くなったり、ネガティブな感じになったりします。

それでも、とりあえず、学校に通ったり、仕事ができたりすることを喜びと感じることができればいいのかなあ、と思います。

溝口先生は「若い女性の不調は割合改善しやすい」というようなことをおっしゃっていました。
大体パターンが決まっていて(貧血、低血糖症、たんぱく質不足、ビタミンB不足)そこをなんとかすれば、9割くらいは良くなるらしいです。
もちろん個人差はありますので、「自分の体についてよく知る」ということはとても大事なことだと思います。
自分の体のことは自分が一番よく知っている、ということです。
そのためには、栄養のことも含めて基礎的な知識が必要になると思います。
思い込みや独りよがりではない知識を得ることが大切だなあ、と思います。

そういう勉強ができる開かれた場所がたくさんあればみなさんが助かるだろうなあ、と思っています。
いつかそんな場所を作れたらいいな、と思っています。

プロフィール

poco a poco

Author:poco a poco
加賀瀬みどりです。愛知県出身の60歳です。上田に家を建てて20年近く。高校の講師を19年間続けてきました。2015年7月より上田市内で「子育てカウンセリングルーム」を開設しました。自分の家族の体験から栄養の大切さに気づき、「栄養療法」の勉強を続けてきました。この勉強はかれこれ9年になります。今までの考え方を覆すような驚きの連続でした。勉強したことを生かして、子育てに悩むお母さんがたの手助けをしたいと思っています。

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