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予防接種と自閉症

イギリスの医師ジェンナーが「種痘」を提唱したのは1700年代だったそうです。そのおかげで恐ろしい天然痘から守られた子どもたちがたくさんいます。

その一方で予防接種を受けてから、それまで正常に発育していた子どもが急におかしくなる(行動が落ち着かなくなる、しゃべらなくなる、目を合わせなくなるなど)ということも起こります。

英国や米国での研究から、麻疹、おたふくかぜ、風疹の三種混合ワクチンを受けたあとで、自閉症を発症した事例がかなり多くあったそうです。

その原因として、もともと腸が弱い子どもの腸に炎症を起こすこと、毒性の高いエチル水銀を含む保存剤のチメロサールが添加されていること、アレルギーを起こしやすい子に急性のアレルギーを引き起こすこと、などが考えられます。

英国や米国では集団訴訟や被害補償のための基金が出来たそうです。

予防接種は確かに有効な側面があるので、とても悩ましいことではありますね。

親として、どのようなことに注意すればいいのでしょうか?

副反応を起こしやすい状態
・ その子や近親者に、けいれんや精神疾患の既往がある。
・ その子や近親者に重症アレルギーの既往がある。
・ 卵、ゼラチン、カゼイン、チメロサールなどにアレルギーの既往がある。
・ 未熟児または低体重児
・ 慢性疾患がある、最近重症の病気にかかった。
・ 親や兄弟がワクチンに副反応を起こしたことがある。
・ 本人がワクチンに対して副反応を起こしたことがある。
ここに、ショー博士は付け加えて
・ 長期にわたって抗生物質を内服していた子どもたち、もまた副反応を起こしやすい、と述べています。

それでは自分の子どもが上記のような危険因子を持っていたら、どうすればいいのでしょう。

・ 2歳もしくはそれ以上になるまで予防接種を延期する。
・ ワクチンを受ける前に、ビタミンAやビタミンCを摂取させる。
・ 水銀フリーのワクチンを受けさせる。
・ 複合ではなく、単独のワクチンを接種し、各ワクチンの間隔を数ヶ月空ける。
などの方法があるそうです。

そういえば、日本では三種混合ワクチンが義務ではなくなっていますね。
昔、うちの子どもたちにはせっせと受けさせましたが(T_T)。

予防接種をする時には、子どもさんの体調を良くみて決めることが大切だと思います。


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消化系統の異常、グルテン、カゼインなど

すっかりブログの更新が遅れてしまいました。

実家の母の四十九日やら、家族のバタバタやらで・・・。

気を取り直して、ウィリアム・ショー博士の本の紹介をもう少ししていきたいと思います。

牛乳と麦の登場は比較的新しくて、(とはいっても)1万年くらい前に中近東あたりで食べられるようになったらしいです。
長い間にグルテン過敏の遺伝子を持つ人間は淘汰されて減っていったそうです。

グルテン過敏性の影響は、腸の粘膜に直接作用することで、下痢、発育遅滞、歯のエナメル質への色素沈着、うつ、てんかんなどの症状として現れます。


セリアック病と自閉症の違いは、セリアック病の方が腸のダメージが大きいことと、自閉症の場合は麦と牛乳の両方への抗体を持っている場合が多いことだそうです。

ここで、専門的なペプチドやホルモンの話がいろいろ出てきますが、私の手に負えないので、割愛させていただきます。

グルテンとカゼインを除去することで自閉症児の症状は全体的に改善されることが多いので、やってみるべき食事療法だそうです。
ただ、ちょっとした手違いで症状の悪化を招くことがあるようです。
食事制限でかなり良くなっていた子どもが、ある時クラッカーを2、3枚食べたところ、興奮状態となって家中を暴れまわったそうです。
また、子どもによっては中毒における禁断症状のようなことが起きるようです。けいれんや幻覚症状が出ることもあったそうです。
それでも6週間の後には、症状が大きく改善したそうです。

食生活から乳製品を除去すると、カルシウム欠乏症の問題が出てきます。
自閉症でカルシウム欠乏を持っている子どもは、自分の目を突く傾向があるという報告もあります。
ですので、カルシウムやビタミンD(これも牛乳に多く含まれる)のサプリメントを飲ませる必要がありそうです。

また、カルシウム、マグネシウム、亜鉛などをサプリメントで与える時には、バランスが重要なので、注意が必要です。
この本の中では、5~10才児は、カルシウム800㎎、マグネシウム200㎎、亜鉛5㎎と書かれていました。

また、「大豆過敏症」についても述べられていましたが、日本人の場合は発酵させたりすることで大豆をうまく活用していると私は思うのですが、大豆をたくさん消費する食生活の方は、心にとめておいたほうがいいかもしれません。

このほかには、膵臓を刺激するセレクチンというホルモンを投与する方法や、消化酵素を投与する方法などが書かれています。
グルテンやカゼインを分解する消化酵素を飲ませるという方法も書かれていました。
その時の注意点としては、何種類かの消化酵素が配合されていること、動物性のものよりも植物性のもののほうが無難だということです。

最後に、食品の着色料が消化酵素の働きを阻害しているかもしれない、ということを述べています。
添加物はどんな害があるのか、まだ分かっていない部分があります。
加工された食品を買うときには、成分表示をよく見ることが大切ですね。

やっとこれで半分なんですよ~!

次回は予防接種と重金属について。

自閉症の免疫不全、食物アレルギーについて

ウィリアム・ショー博士の本『自閉症と広汎性発達障害の生物学的治療法』によれば、自閉症の子どもは、免疫系に深刻な異常を抱えているそうです。

免疫系には様々な部分があります。B細胞、T細胞、補体系、食細胞など。

免疫系の大部分は腸管の内部やその周辺に存在して、病原体が侵入するのを防ぎます。だから、免疫系に欠陥があると腸管内に酵母菌などが増殖しやすくなります。

また、免疫系に欠陥があると、感染症にもかかりやすくなります。そうなると、以前に書いたように病院に行って、抗生物質のお世話になることが増えてくるのです。抗生剤は腸内の正常な細菌も殺してしまうため、異常な細菌類の増殖が起こります。

自閉症で見られる免疫不全には先天的なもの、後天的なもの、両者が入り混じったものがあるようです。
(様々な欠損症について述べられていますが、専門的に過ぎるので、概略だけにしておきます。)
例えば選択的IgA欠損症は、ヨーロッパ系の人には高い割合で存在するそうです。
そして、この患者はグルテンに対して敏感です。(小麦を食べない、グルテンフリーの食事で症状が改善するのはこういう理由かもしれませんね。)

グルテンやカゼインを絶つことで症状が改善して、過敏性がなくなる子どももいれば、再び食べるとまた過敏になってしまう子どももいるそうです。
アレルギー物質に間接的に触れさせることで改善させる「減感作療法」であるNAETという治療法もあるそうですが、時として重大な副作用を起こすこともあるそうです。

いよいよ、食事による自閉症制御に(やっと)行き着くかな?と思います。
中途半端になってすいません。次回はこの続きを。






酵母菌・真菌の制御について

プロバイオティクスは腸内の酵母菌、真菌、細菌の異常な過剰増殖を制御する微生物です。

ロシアの免疫学者メチニコフが1900年代の初め頃に、ヨーロッパでヨーグルトを多く食べる地域の人が健康で長生きするということを述べたことから、様々な善玉菌が売られるようになったそうです。

ショー博士が勧めるのは、ラクトバチルスGG株です。
抗真菌剤を使う時には、こういう菌の入ったプロバイオティクス製品を必ず使うのだそう。
ただ、自閉症の子どもは乳製品のペプチドに反応しやすいので、乳成分を含まないものを選ぶといいそうです。

処方箋が必要ない抗真菌薬として、ニンニク、ニンニクエキス、グレープフルーツ種子エキス、オレガノ、カプリル酸(又はマクトンオイル)ゴールデンシール(ハーブの一種)、ラクトフェリンなどがあり、これらを組み合わせた製品があるそうです。
ただ、これらを使っても、酵母菌の死滅反応(菌が死ぬときに毒素を放出して、体調不良になること)が起こる場合があるので、注意が必要です。

死滅反応を減らすには、① 栄養面から。使用する2週間前から、糖分を含む食べ物を排除します。代用品はステビアとキシリトールが一番いいようです。② 酵母菌の放出する酸を中和するために、重炭酸塩の薬「Alka-Seltzer Gold」を飲む。③リンゴ酸サプリメントを飲んで、クレブス回路を回りやすくする。(その時マグネシウムが大量に含まれていないか注意すること)④ビタミンB6を治療の前に摂取して、有害物質の形成を防止する。
などの方法があります。

カプリル酸やマクトンオイルはココナツオイルから作られる中鎖脂肪酸で、吸収されやすく、よい効果がありますが、カプリル酸を処理できないMCAD欠損症の子どもには与えることができません。

ラクトフェリンはカンジタ(真菌の一種)から鉄を奪うことで飢え死にさせることができるそうです。ラクトフェリンは母乳に含まれる成分ですが、最近はいろいろな製品が作られています。

処方される薬としてはナイスタチンが最も安全だそうです。
ナイスタチンで起こる死滅反応を抑えるには投与量を徐々に増やしていくことだそうです。

次回は自閉症児の免疫の問題と食物アレルギーについて。




有機酸検査と自閉症

ウィリアム・ショー博士の本『自閉症と広汎性発達障害の生物学的治療法』のご紹介の続きです。

博士は代謝性疾患の研究をしていて、尿の中に排泄される成分を分析する仕事をされていたそうです。
その時にたまたま、自閉症の兄弟の尿を分析することになって、その検査結果が健康な子どもと随分違うことに気づいたのです。

そして、その違いは腸内の微生物に由来する有機酸だということが分かって、患者の1人に、「抗真菌薬」のナイスタチンを飲ませてみました。すると、2、3日で多動や目を合わせないといった症状が消えていったそうです。

しかし、残念なことに、ナイスタチンの投与を止めると、また元の状態に戻ってしまったそうです。
これについて、ショー博士は

免疫系に1つ以上の欠損があって、酵母菌が増殖しやすい。
耐性のある酵母菌を完全に排除できない。
腸管を形成するヒト細胞の一部に酵母菌が入り込んでしまった。
腸管の奥深くに潜んでいる菌がいて、抗真菌薬の投与を止めれば再増殖する。

といった予想を述べています。

微生物が作り出す物質の中で「酒石酸」「アラビノース」について述べられています。

腸内にカンジタ菌が増殖していると、尿中に酒石酸が増えるそうです。
酒石酸は酵素フマラーゼを抑制します。そして、フマラーゼは体内でエネルギーを作り出すクレブス回路にとって重要です。
尿中に酒石酸の多い患者(繊維筋痛症)は、低血糖症を患っていて、脱力感や思考力の無さに悩んでいるそうです。

同じくカンジタが増えると、「アラビノース」という物質も増えます。
腸内の酵母菌は食物のグルコースからアラビトールという物質を産生し、それが腸内細菌やりんご(!)製品によってアラビノースに変わるそうです。
アラビノースはたんぱく質を変性させたり、脳の神経を包んでいるミエリン鞘を壊したりするそうです。

こういった作用によって、自閉症やアルツハイマー病が発症すると考えられます。

次回は、酵母菌・真菌の制御方法です。
プロフィール

poco a poco

Author:poco a poco
加賀瀬みどりです。愛知県出身の60歳です。上田に家を建てて20年近く。高校の講師を19年間続けてきました。2015年7月より上田市内で「子育てカウンセリングルーム」を開設しました。自分の家族の体験から栄養の大切さに気づき、「栄養療法」の勉強を続けてきました。この勉強はかれこれ9年になります。今までの考え方を覆すような驚きの連続でした。勉強したことを生かして、子育てに悩むお母さんがたの手助けをしたいと思っています。

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