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講演会「弁当の日がやってきた」

今日は私が加入している生協が主催している講演会のお手伝いに行きました。

「弁当の日がやってきた」というタイトルで、元小学校校長の竹下和男先生のお話を聞きました。

正直に言いますと、「人数が足りないから地区委員は参加してください」「お手伝いも足りないからついでに受付もお願い」ということで参加したので、「なんで行かなきゃいけないの?」という気分も少しありました。

ところが、これがなかなか良かったのです。

子どもたちが自分で献立を考えて、買い物も自分でして、お弁当を作る。親は手伝ってはいけない。

これだけの実践なのです。

だから私は、お弁当作りの実践報告なのかな、と思っていたのですが、もっと深い内容でした。

運動会で家からお弁当を持たせることに反対する親がいる。
「お弁当を持たせられない家があるのが、かわいそうだ」という言い分だそうです。
でも、実際は「自分がお弁当を作るのがめんどくさい」
竹下先生が「弁当の日」をやるとPTAに告げると「ええーーーーーー」(不満の声)
だって、子どもにやらせたら自分の手間が増えるからやっかいだ。

こんなふうな親に育ってしまったのはなぜか?
勉強だけしていればいい、勉強していい学校に入って、いい暮らしをしてほしい、という考え方で育てられた子どもが親になると、「自分の都合しか考えない人間に育つ」

親は自分の子どもが、どういう人間に育ってほしいかを考えて子育てしなくてはいけない。というのが竹下先生の考えです。

「はなちゃんの味噌汁」という本が話題になりました。
癌で死んでいく運命のお母さんは、残された時間のうちに、娘に何を残せるか必死になって考えました。
そして、5歳の娘にご飯の炊き方と味噌汁の作り方を教え込みました。

「もしも、はなちゃんのお母さんが、そういう状況にならなければ、子どもに必死で教えることはなかったと思います」

子どもを台所に入れて料理をさせることは確かにめんどくさい。自分でやったほうが早いし楽だ。
でも、「こういうことができてほしい」と思って心がけることで、子どもは自分の人生を作っていけるようになる。

自分の作った料理を家族が喜んで食べてくれたという経験は、「料理は楽しい」「自分は人のために何かできる」という喜びを育てる。
だからお母さん自身が、いやいや料理をするのではなく、楽しみながら料理をして、子どもに伝えることが大切です。

簡単にいうと、そんな内容の講演会でした。

このごろでは、「子ども食堂」がブームで、家でご飯が食べられない家庭の子どものために、という善意から食堂を開かれている方も多いそうですが、竹下先生は「それもどうかと思う」と言われました。
あそこへいけば安い値段でご飯が食べられる、と親子でやってくることも多いそうです。
楽ができるから、安くご飯にありつけるから。
それは違うでしょ、と言われました。

確かにそうだなあ、と思います。
私が相談に乗っている方々は「自分や子どもに必要な食事は自分で作るしかない」という方が多いと思います。
糖質制限、グルテンフリー、カゼインフリー、アレルギー除去食・・・。

それこそ、「ええーーーーーー」という世界です。
でも、自分の食事を他人まかせにする訳にはいかないんですね。

いつもそういうお母さんがたと「押したり引いたり」をしている私としては、竹下先生という強い味方を得た気がしました。



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新しい仕事を始めます!

四月ですね~。長い間、四月はとりあえず忙しかったです。
学校も会社もそうでしょうが、新しい年度の始まりは何かと気ぜわしいものです。
学校に長く勤めていたので、入学式、始業式、しょっぱなのテスト、1年生の合宿(私の行っていた学校では4月の初めにオリエンテーション合宿というものがありました。)部活動の勧誘、入部のセレモニー。
毎日、いきなり高速道路運転、みたいな日々が続きました。

ところがなんと、今年はなんにもありません!
予定表は真っ白!
驚きの暇な四月です。

実は20年勤めた学校を辞めまして、新しい仕事に就くことになったのです。
家の近所にある、「侍学園スクオーラ今人」という引きこもりの若者や、社会に適応できない若者を支援する施設で、
五月から寮の食事を作ることになりました。

もともとは、相談室を開いているHanalabで、侍学園のスタッフの1人が仕事をしていて、私が食事は重要だよって話をしたんですね。
それから、頼まれてみんなに食事を作って振舞ったりしたんです。
そうしたら、新しく出来る寮の食事を作ってくれないか、と頼まれました。
学校の仕事も好きなことだったので、かなり悩みました。
でも、理屈や理論ばっかり言ってないで、実際にやってみることも大事かな、と思いました。

そんな時に、侍学園の理事長の長岡さんとお話をしました。
長岡さんは、この学校を作って、多くの引きこもりの若者と会ったそうです。
千葉の病院でもカウンセリングをしているそうです。
そこで会った子どもたちはみんな「食事がめちゃくちゃ」だったそうです。
菓子パンばっかり食べていたり、カップ麺しか食べなかったり。


サムガクでは古いアパートを借りて寮にしていたのですが、いろいろな事を考えて、「大きな食堂のある寮を作る」ことにしたそうです。
古いアパートであっても、寮に入った生徒の方が良い変化があるからだそうです。
自分の家に居て、好きなものだけ食べて、好きなだけゲームができるような環境にいると、改善が少ないんだそうです。

家を離れて、決まった時間に起きて、学校に行くこと。
決められたものを食べるしかない状況にすること。
これだけで、随分と変わってくるのだそうです。


食事は大事ですよね、ということで意見の一致を見まして、その大事な食事の基礎固めをすることになったんです。

これは、責任重大です~!

五月に寮が完成するので、それまでの間に献立を考えなくてはなりません。
だから、本当は「暇な四月です」なんて言っていてはいけないのにね・・。
今週末までに、まずは5月分の献立を考えます~。遊んでないでちゃんと仕事します~。

糖尿病の治療に思うこと その2

前回の糖尿病の治療についての疑問をもう少し考えてみました。

私のところにみえた方が「和菓子はいいんですよね?」と言われた理由はきっと「カロリーの高いものを避ける」という教え方をしたからかもしれません。

うちの夫も12年くらい前に「教育入院」をしました。その時に管理栄養士さんに「カロリーを制限することが大事です。」という指導を受けました。
動物性タンパク質の食品(肉や魚、卵など)はカロリーが高いので、できるだけ減らさないといけません。
魚も肉もほんとに悲しくなるほど小さな切り身を一切れくらいでした。
それなのにご飯は普通に150グラムくらいOKでした。
あとは野菜で空腹を紛らわすのですが、しょせん野菜ですからすぐにお腹が空いてしまいます。

それで一生懸命やったのですが、努力の割には数値は改善しませんでした。
これはもう、ストレスでしかなかったです。
子どもの病気をきっかけに、糖質制限を始めたら、肉や魚や卵をいっぱい食べることができるので、精神的にとても楽になりました。
しかも、ヘモグロビンA1cは着実に下がりました。

あれ、これはどういうことでしょう?
今まで受けた指導はなんだったんでしょう?

残念ながら今も多くのお医者さんや栄養士さんは「カロリー制限」の立場をとってみえます。
それは「学校でそういうふうに指導するように、と習ったから」という理由によるのです。

そして糖尿病が改善しないと、「この患者さんは指導されたようにやらないからダメなんだ」という考え方になってしまうのではないでしょうか。

確かにカロリー制限で体重が減ることでインスリン抵抗性(インスリンが出ていても効きが悪い)が改善する患者さんもいます。
ところが、うちの夫のように「やせているのに糖尿病になる」というタイプの人には効果があまりありません。
一生懸命、言われたとおりにカロリーを減らして、ガリガリに痩せて、でも改善しないという人がけっこういるのです。

また、前回書いたように、勘違いしてお饅頭などのお菓子を食べたり、ご飯をしっかり食べたりして、糖尿病を悪化させてしまう人もまたたくさんいらっしゃいます。

私がお会いした糖尿人はそう多くはありませんが、皆さん「血糖値があっという間に下がる」「先生からもう来なくていいと言われた」といった驚きの改善をしてみえます。

この方たちから、常識を疑ってみること、実際にやってみて検証すること、その大切さを教えてもらったと思います。



糖尿病の治療に思うこと

最近、糖尿病の食事についての相談が多い、というお話を前々回にしました。
先日も年配の(といっても私と同じくらいの年頃の方ですが(笑))のご相談を受けました。

糖尿病と診断されて10年くらい。5年前にはインスリン注射になってしまった。
昨年あたりから、体がだるかったり、足がつったり、手がしびれたり、困った症状が出てきた。

定期的に病院に行っているのだけれど・・・だんだん悪くなるので心配になって、遠くの別のお医者さんに行ったら、野菜をゆでて冷蔵庫に入れておいて、食事の初めにそれを食べるように、という指導を受けたそうです。
でも、だんだんそれが苦痛になってきた時に、娘さんが私のところに行くように、というので予約されました。

娘さんは一年ほど前に子どものことで相談にいらっしゃいました。
祖父母が孫(自分の子ども)を甘やかしてお菓子をやたらと買ってくるので困っている、というお話を聞きました。
その祖母さんは、糖尿病で大変なことになっていたわけです。

目は見えにくくなって手術をしたこと。足や手がしびれること。体重が増えて階段の上り下りにも難儀していること。
病院で調べてもらった血液検査データの束を持ってこられましたが、どうも腎機能も悪くなっているようです。

「このままいけば、透析になってしまいますよ。血糖値をしっかりコントロールするために、糖質を制限しましょう」というお話をしたのですが、困ったのが、大量の投薬とインスリン注射です。

なにしろ、お薬手帳に貼り付けた紙が下まではみだしていて、十種類以上のお薬が処方されているのです。
しかも、食事のたびにインスリン注射をしなくてはなりません。

こういう場合は主治医の先生にお話して、お薬やインスリンを減らしてもらわないと、低血糖になる恐れがあります。
糖質を減らす訳ですから、その分お薬などを減らさないと、血糖値が下がりすぎてしまいます。
低血糖は命にかかわることもあるので、よくよく注意しなければいけません。

ところが・・・「主治医の先生は怖くて、とてもそんなことは言えない。ひとつ言えば3つ、4つと返ってくるので。」
ええっ、それでは困るでしょうに。
お医者さんを変えたらどうですか。
「紹介状を書いてほしい」と頼んだのだけれど、ヘモグロビンA1cが6にならないうちは書けない、と断られたそうです。

でもねえ・・。今出ているいろいろな症状はすべて、高血糖が長く続いたからなんですよ、と説明すると、「そうなんですか、ちっとも知らなかった。」
血液検査から、アルブミン値がとても低いことや、かなりの貧血があることが読み取れるのですが、主治医はそのことには全く触れずに、ナトリウムの値のことばっかり話しているんだそうな。

糖質制限のやりかたをいろいろ説明したのですが、食事だけでなく、「甘いお菓子」もだめですよ、と言ったら、「お饅頭などの和菓子は大丈夫でしょう?」
いやいや、和菓子もだめですよ。
「ええっ、そうなんですか?」

はてさて、主治医の先生はいったいどういう説明をされていたのでしょうか?

たしかに、この方は自分の都合のいいように物事を解釈する傾向のある方ですが、それに腹を立てて怒っていると、患者も本当のことを話さなくなってしまうのではないかしら?

とりあえず、今あなたはとても危険な状態にあるのですよ、ということを分かっていただいて、注射で低血糖にならないように少量の糖質を摂っていただくことにしました。

こういう状況というのは、日本中にいっぱいあるような気がしますね。
糖尿病によって失明される方、足を切断される方、透析に入る方。本当にたくさんいらっしゃるのです。

もう少し丁寧に、具体的に指導する体制を取らないといけないと思うのですが・・・。さて困った。



プロフィール

poco a poco

Author:poco a poco
加賀瀬みどりです。愛知県出身の60歳です。上田に家を建てて20年近く。高校の講師を19年間続けてきました。2015年7月より上田市内で「子育てカウンセリングルーム」を開設しました。自分の家族の体験から栄養の大切さに気づき、「栄養療法」の勉強を続けてきました。この勉強はかれこれ9年になります。今までの考え方を覆すような驚きの連続でした。勉強したことを生かして、子育てに悩むお母さんがたの手助けをしたいと思っています。

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