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講演会「学校に行けない子ども 仕事に行けない大人」その4

副腎を整える方策(食事や生活習慣の変更、サプリメントの摂取)をしても改善しない症例があります。

こういった複雑な副腎疲労の原因として考えられるのは

① 遅延型アレルギー(リーキーガット症候群)

② 重金属(水銀、アルミニウム、銅、鉛)

③ 腸内細菌叢の異常(SIBO、カンジタ)

④ 環境ホルモン(フタル酸、ダイオキシン などなど)

⑤ 電磁波(歯科金属の影響が大きい)

などです。

① 遅延型アレルギー とは
花粉症のような即時型アレルギーとは異なり、数時間から数日後に影響が出るアレルギーです。アトピー性皮膚炎のような肌症状に出るだけでなく、精神症状や発達障害にも関与するため、「脳のアレルギー」とも言われています。
最も関与が高いのが、グルテン(小麦)、カゼイン(乳製品)です。
これらの食材は毒性の問題と葉酸の輸送障害などの観点から本来好ましいとは言い難い食材です。

② 重金属の問題とは
重金属は直接脳内の神経細胞に障害をもたらす以外に、肝臓の解毒能力の低下にも大きく関与します。
以下のことすべてに関わる問題です。
 肉体的、精神的な問題の根本的な原因とは?
 ・体の機能に何かが不足している      →栄養素の補給
 ・体の機能を何かか邪魔している      →解毒(デトックス)
 ・体が効率よく機能するための流れが悪い →エネルギー医学の利用

慢性水銀中毒の症状には、このようなものがあります。
 メチル水銀(魚介類より)
 胎児期に母親の胎盤を介してメチル水銀の曝露を受けると、発育の遅れ、けいれん発作、知能障害、精神機能の発達の遅れなどが見られる。(胎児性水俣病)
 無機水銀(歯科のアマルガムや接着剤など)
 これらは消化管内で一部メチル水銀に変化します。歯肉、口内炎。精神神経症状、四肢の疼痛など。
エチル水銀(ワクチン)
 自閉症の原因という説もある。

水銀による汚染はアジア地域に多く、マグロなどの大型の魚に濃縮されています。
しかし、歯科で使われる「アマルガム」は毎日マグロを食べているのと同等です。

また、重金属や化学物質は積極的な解毒をしなければ、自分の子どもだけでなく、孫やその先まで受け渡されていくことが分かっています。

まとめ1
 糖質を中心とした食事の影響はとても大きいことを知ってください。
 糖質の代謝のためにビタミンB群が失われてしまいます。
 野菜だけでなく、肉や魚を取らないとビタミンB群は不足します。
 もともと気を使う性格の人はビタミンB群の消費が多い。
 成長期には成長のためにたんぱく質が使われるので、脳内神経伝達物質の材料が不足します。
 成長期には鉄が消費されるので、補酵素としての鉄が不足します。
 血糖値の調節障害で副腎が疲労します。

まとめ2
 腸内環境を見るのに、便の状態は重要です。(下痢や便秘がないこと)
 炭水化物の取り方には注意が必要です。
 食事だけでは無理な時にはサプリメントを使います。(医療用)
 たんぱく質は偏りなくたくさん食べさせること。
 有害な食品を取り除く。
 子どもの困ったことは本人のせいではない。その原因を考える。
 精神科の薬を始める前にやれることがあります!

最後に一言
 いかに日々の食事の取り方が子どもたちの人生を左右するかを、食事を作る家族の方に知っていただきたいと切に願います。
 

 

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講演会「学校に行けない子ども 仕事に行けない大人」その3

忙しくしていてブログの更新ができず、申し訳ありませんでした。

今回は11月12日の講演会の報告、その3です。

副腎疲労症候群という病気があります。
副腎疲労低血糖症は表裏一体の関係です。(低血糖症のカテゴリも併せてお読みください。)
血糖値の上がりやすい食材(甘いお菓子、白米、パン、麺など)を好んで食べる人は、血糖値の調節が障害されて、各種ホルモンの分泌異常が起こります。
そして、子どもたち(仕事に行けない大人も含む)の精神的な問題や様々な身体的トラブルはこれが関与するところが大きい!

血糖値を安定させるには様々なホルモンが関わっています。血糖値を上げるものは、アドレナリン、グルココルチコイド、グルカゴン、甲状腺ホルモン、成長ホルモンなどたくさんありますが、血糖値を上げるのはインスリンしかありません。

反応性低血糖症と言って、血糖値が激しく上がって、インスリンが大量に分泌され、その結果血糖値が下がりすぎてしまう、という病態があります。
低血糖になると先に述べた血糖値を上げるホルモンが一気に分泌されます。

低血糖症の症状は
① 昼食後に眠くなる。
  食後高血糖の反動で低血糖になるため
② 空腹時はイライラする。
  低血糖時にアドレナリンが出るため
③ 夕方にだるくなる。
  低血糖時に副腎が疲れて血糖を上げられない
④ 睡眠中に歯ぎしり(食いしばり)をする。
  睡眠時の低血糖にアドレナリンが出る影響
⑤ たくさん寝ても疲れが取れにくい。朝起きがけに体が痛む。
  ④と同じく睡眠時にアドレナリンが出て体に力が入ることが続くため

アドレナリンが過剰に出ると起こる症状
動悸、胸痛、頭痛、手足の冷え、手足のしびれ、不安感、イライラ、暴力的な衝動
幻聴、幻覚、にきび、かゆみ、肩こりなど。

アドレナリン分泌が続くと分泌している臓器(副腎)が疲労して起こる症状
強い疲労感、免疫の低下→ストレスに対応できない状態となる。
これが不登校や引きこもりの一因となる。

副腎を疲労させないために

① 食べ方の徹底
 葉野菜→肉魚卵豆→糖質、根野菜

② ビタミンCの十分な摂取、またはビタミンCの消費を減らす
(副腎はビタミンCを多く必要とする臓器なため)
 治療目的ならば、高濃度ビタミンC点滴+内服
 ピロリ菌の除去(ビタミンCの必要量が10倍になる)
 加工食品を避ける
 タバコは論外です!(ビタミンCを激しく消費する)

③ カフェイン禁止
 コーヒー、お茶、紅茶、ココア、コーラ、チョコレート、栄養ドリンクは交感神経を興奮させて、血糖値を上げ、副腎を疲労させます。
 ノンカフェインも全く入っていないわけではないので、厳禁です。

④ ブルーライトを寝る前に見ない
 睡眠の1、2時間前に、スマホ・テレビ・パソコン・LED照明を見ない
 睡眠の質が低下するため

そして、副腎のために
⑤ マグネシウムを摂取する
 海藻類やナッツ類など、マグネシウムを多く含む食材を取る
 にがりを取る(下痢にならない程度に)
 エプソムソルトをお風呂に入れる(この製品はアマゾンで買えます)

これでも改善しないときには・・・次回に続きます。

講演会「学校に行けない子ども 仕事に行けない大人」その2

講演会の続きです。

診療やカウンセリングでの体験から分かることがあります。
不登校に多い食生活は
  ① 甘い物が好きな子が多い。
  ② 白米や菓子パンが好きな子が多い

引きこもりに多い食生活は
  ① 偏食が多い。
  ② スナック菓子や炭酸飲料が好きな子が多い

ということです。

このような子にどのような症状が現れるかというと
  朝起きられない。
  何もやる気が起きない。
  理由なく疲れる。
  笑顔になれない。
  横になっていることが多い。
  好きなことならできる。
  怖い夢を見る。
  外に出るのが面倒。
  たくさん寝てもすっきりしない。
  食後にとても眠くなる。
などです。そして、知らない医師はうつ病と誤って薬を出します。

脳内刺激伝達物質のコントロール異常について

心や感情のバランスが取れているときは
興奮系抑制系・・・それを調節している調整系
これらがバランスを保っています。
これらの伝達物質はプロテイン(たんぱく質)から合成されますが、そこにはビタミンB群やビタミンC、鉄や亜鉛といったミネラルが関わっています。

興奮系(ドーパミン・アセチルコリン・ノルアドレナリンなど)は、過剰だと「そわそわ、イライラ、不安恐怖、戦闘モード」になります。
適量であれば、気分が良くて集中力があり、情緒や認識が安定し、適度な緊張感があります。
不足すると、やる気が出ない、集中力がない、表情に乏しい、気分が落ち込む 状態となります。

抑制系(グルタミン酸)は、過剰の時はてんかん発作、不足の時は統合失調症の症状が出ます。

抑制系(GABA)は、過剰の時は沈静・抑制で、不足の時は痙攣・興奮・異常行動を起こします。

脳内刺激伝達物質の合成のためには
① たんぱく質
② 鉄、ビタミンB群、マグネシウム、ビタミンC、カルシウム
③ その他に、不足すると抑うつを引き起こすのが、亜鉛やビタミンDです。

亜鉛は男性ホルモンのテストステロンの活性に働くため、男性更年期の抑うつ症状の直接原因となります。
また、ビタミンDは冬季うつ病の直接原因です。

次回は副腎疲労について、です。

講演会 「学校に行けない子ども 仕事に行けない大人」 その1

11月12日(日)に、上田市内の「まちなかキャンパスうえだ」にて講演会を開きました。子どもが栄養療法で改善してから、「こんないい治療法があることを多くの人に知ってもらいたい」と思って、年1回くらいのペースでこつこつと講演会を開いてきました。
特に4年前に高橋嗣明先生が「たかはしクリニック」を開業されて以来、ずっと講演をお願いしてきました。

たかはしクリニックは中野市にあります。
同じ長野県ですが、上田市からは高速道路を使って1時間くらいかかります。
それでも首都圏の病院に行くよりは(費用の面でも体に対しても)負担が少ないので、講演会を開くたびに高橋先生のところに通院される方が増えています。

私の相談室の提携病院でもあるので、食事だけでは難しい方を、たかはしクリニックに紹介させていただいています。

さて、今年は「学校に行けない子ども 仕事に行けない大人」というタイトルでお話をしていただきました。


講演会に参加できなかった皆さんのために、内容の紹介をしていこうと思います。

不登校の実態(小中学生)は、無登校(出席日数0日)が全国で推定1万2千人、不登校(出席日1日~150日)は同じく推定1万2千人。

不登校のタイプとして、母子分離不安型、情緒混乱型、混合型、無気力型、人間関係型、ストレスによる神経症を伴う型、発達障害・学習障害を伴う型、の7つに分類されるが、実は分類は治療にはあまり関係ないです。

不登校の一般的な治療として、不安感を改善するために薬物治療を行うことが多い。しかし、コントロールが難しいケースが多い。
そもそも、不登校に薬物治療は無意味です。

一般西洋医療は原因を治療するのではなく、個々の症状に対する薬物を用いての対処療法です。熱が出たら熱を下げる薬、頭が痛ければ頭痛薬・・・というふうに。
特に慢性疾患では患者さんを根本的に治すのではなく、コントロールして通っていただく治療となります。

朝起きられない、疲労感が取れない、不眠、頭痛、焦燥感・・・などなど。
なぜその症状が出るのか、根っこにあるものは何なのか、それを探して治療することが大切なのです。

分子整合栄養療法(オーソモレキュラー療法)は、人間の体のしくみを科学的に探求し、合成の薬剤を使用せず、細胞を構成する分子の栄養バランスを整えて、恒常性の改善を目指す医療です。

栄養療法では、症状、臨床検査所見、細かな生活習慣、消化器症状、薬物の作用、歯科金属の影響にいたるまで、可能な限り情報を揃えて、それぞれのつながりから根本的な原因を見つけ出し、治療していきます。

不登校の中で一番多いのが、実は「原因がはっきりしない理由なき不登校」です。
いじめというほどではない。嫌いな人がいるわけでもない。特別にきっかけがあったわけでもない。
なぜ学校に行きたくないか本人にも分からない。でも体がいうことをきかず不調がある。
学校に行こうとすると体が強い拒否反応を示す。
明日は行くと言いながら、朝になると起きれない。
結局、学校に行けない。

理由がはっきりしている場合はそれに対して対処すれば行けるようになる。
ところがいろいろ原因らしきものが出てきて、対処しても結局行けない。

こういった「理由なき不登校」は疾患です。
脳内刺激伝達物質のコントロールの異常
副腎疲労症候群

この二つを治せば良いからです。

その2へ続きます。
プロフィール

poco a poco

Author:poco a poco
加賀瀬みどりです。愛知県出身の60歳です。上田に家を建てて20年近く。高校の講師を19年間続けてきました。2015年7月より上田市内で「子育てカウンセリングルーム」を開設しました。自分の家族の体験から栄養の大切さに気づき、「栄養療法」の勉強を続けてきました。この勉強はかれこれ9年になります。今までの考え方を覆すような驚きの連続でした。勉強したことを生かして、子育てに悩むお母さんがたの手助けをしたいと思っています。

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