FC2ブログ

「ライスワーク」という考え方

私が勤めている「侍学園 スクオーラ イマジン」というフリースクールは、不登校や引きこもり、学校は出たけれども就職でうまくいかなくなってしまった、といった「生きづらさを抱える若者」の自立支援をしています。

私はパートの「給食のおばちやん」ですので、それだけやっていればいいとは思うのですが、性分なのか、好奇心旺盛で、スタッフ会議などにも顔を出しております。

そういう時に「どうぞどうぞ」と入れてくれるスタッフさんに感謝ですね。
生徒もスタッフもパートのおばちゃんも対等な感じです。

そこで聞いて「なるほど!」と思った言葉が「ライスワーク」でした。

見ての通り、「食べるためにする仕事」ということです。

この学校には、かなり高学歴の生徒がやってきます。

A君は有名私立大に入学したのですが、人間関係に疲れて心を病んで引きこもっていたそうです。
2年くらい引きこもった後、お母さんがたまたまテレビでこの学園のことを放送しているのを見て、息子に勧めて入学しました。

彼は2年間通ったあと、元気を取り戻して実家に戻りました。
ところが、就職したらまた体調を崩してしまったそうです。

学園に戻った彼を、スタッフも生徒たちも暖かく迎えました。
そして、ゆっくりと「自分自身と向き合う時間」を保証しました。

やがて彼は少しずつ動き出し、学園の近くの店にアルバイトに出られるようになりました。
仕事はいたってシンプルな作業でした。
そこで彼はひとつの気づきを得ます。

「こういう仕事でいいんだ。脳みそをフル回転させて、必死でやる仕事だけが仕事ではないんだ。」


とても頭脳明晰な彼は、自分に自信があったのでしょうね。
「山月記」に書かれている李徴のように「自ら恃むところ頗る厚かった」のではないでしょうか。

その彼が、肩の力を抜いて生きることに気が付いたのです。

「この学園で友人を作るつもりはない」と言っていた彼が、ふざけあったり、悩みを話したりする友人を何人か作って、そして実家に戻って行きました。

ライスワーク・・私自身も食べるために仕事をしてきました。
その中で自分なりに考えたり、こうしたほうがいいかな、と思うことをやってきました。
いつの間にかその仕事が好きになってきました。

「好きなことを仕事にしたい」「夢を叶えたい」と多くの人は願うのですが、そうそう上手くいくものではありません。
ではうまくいかなかったら、人生おしまいなのでしょうか?

大丈夫、また落ちたら落ちたように生きる

彼は元気に「第二の故郷」上田を後にしていきました。


スポンサーサイト
プロフィール

poco a poco

Author:poco a poco
加賀瀬みどりです。愛知県出身の60歳です。上田に家を建てて20年近く。高校の講師を19年間続けてきました。2015年7月より上田市内で「子育てカウンセリングルーム」を開設しました。自分の家族の体験から栄養の大切さに気づき、「栄養療法」の勉強を続けてきました。この勉強はかれこれ9年になります。今までの考え方を覆すような驚きの連続でした。勉強したことを生かして、子育てに悩むお母さんがたの手助けをしたいと思っています。

最新記事
最新コメント
月別アーカイブ
カテゴリ
来室数
あなたは
検索フォーム
QRコード
QR
参考リンク
参考図書
おすすめ商品